デイサービスとは?特徴や費用、利用方法について解説

デイサービスとは何か、サービス内容や費用、メリット、デメリット、利用方法などご紹介します

2022年1月17日

デイサービスとは

デイサービスとは、自宅で日常生活を送っている要介護者が利用できる介護保険サービスのひとつで、通所介護のことです。老人ホームのように施設に移り住むのではなく、自宅から日帰りで施設へ通って介護サービスを受けることができます。

デイサービスでは、できるだけ自宅で自立した生活が続けられるように、食事や入浴などといった日常生活上の世話や機能訓練など、身体機能の維持・向上を目指したサービスが提供されます。 また、レクリエーションも行われ、体を動かすゲームや作品づくりなどで、 高齢者のQOL(=生活の質)の向上を目指します。デイサービスは、利用者本人のためはもちろんですが、日々介護に追われる家族がリフレッシュする時間を設けることができるので、介護負担の軽減にもつながります。

デイサービスとデイケアの違い

デイサービスとデイケアの大きな違いは、利用目的と人員体制です。

デイサービスは、できる限り自宅で自立した日常生活を送れるようにすることを目的とし、社会的孤立感の解消や介護する家族の負担軽減を図るものとされています。生活相談員や介護士、看護師、機能訓練指導員を配置し、日常生活を送る上で必要な食事、入浴などの介助を中心としたサービスが提供されます。
デイケアは、通所リハビリテーションと呼ばれる介護保険サービスのことで、心身機能の維持回復や日常生活の回復、認知機能の改善を目的とし、リハビリ中心のサービスが提供されます。介護士や看護師以外にも、医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が配置され、専門的なリハビリを受けることができます。デイサービスと違い医療ケアを受けることもでき、緊急時にも対応できる体制が整っています。

デイサービスのサービス内容

(1)食事


デイサービスでは、昼食やおやつが提供されます。施設によっては、夕食の提供や、帰る際に持ち帰り用のお弁当を購入できる場合もあります。自宅での食事は、栄養的にも内容も偏りやすくなりますが、デイサービスで提供される食事は栄養バランスがきちんと考えられているため、健康的な食生活のサポートにもなります。

(2)入浴


デイサービスでは、介護スタッフに介助してもらいながら入浴できるサービスが提供されます。個室、大浴場など浴室のタイプは施設により異なりますが、一般的には大浴場で順番に入浴することが多いです。介護度の高い方でも寝たままや座ったままの状態で入浴できる機能がついた機械浴がある施設もあります。入浴中はスタッフによるサポートが受けられるため、自宅の浴室では不安な方でも安心して入浴できます。

(3)機能訓練


機能訓練とは、日常生活上で必要な動作の維持・改善を目指して行う訓練のことです。歩行訓練やラジオ体操のような体を動かすものから脳のトレーニングまで様々な機能訓練があります。リハビリは医師の指導のもとで行う必要がありますが、機能訓練は医師の指導の必要はなく、機能訓練指導員などの職員が中心となって実施されます。

(4)レクリエーション


デイサービスでは、囲碁、将棋、カラオケ、体を使ったゲームや体操、作品づくりなどのレクリエーションを行う時間があります。施設によって内容は様々ですが、誰もが参加しやすく楽しめるレクリエーションが実施され、機能訓練を兼ねた内容になっていることが多いです。他の利用者と交流する機会にもなり、他人とのコミュニケーションが減少しがちな高齢者にとってよい刺激となるでしょう。

―レクリエーションについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「認知症の方向けのレクリエーションとその効果」

(5)送迎


デイサービスでは、自宅から施設まで車で送迎してくれるサービスが提供されています。車椅子のまま乗り降りができるリフト車もあるため、どのような状態でも安心して通うことができます。ただし、施設によって送迎可能な範囲が異なります。自宅から施設までの距離が遠いときは、家族による送迎が必要となる場合もあるため注意しましょう。

デイサービスの職員体制

デイサービスには、下記の職員が配置されています。

【管理者】
管理者は、施設の管理や運営、人材マネジメントなどを行います。小規模施設の場合は、介護業務を行いながら管理業務も兼務することがあります。

【生活相談員】
生活相談員は、社会福祉士、精神保健福祉士などの資格を持ち、施設利用に関する相談に応じます。ケアマネジャーと連携しながら、連絡調整や契約手続きなどの事務も担当します。

【看護職員】
看護職員は、看護師または准看護師の資格を持ち、利用者の健康状態の確認や医療的ケアなどを行います。サービス提供時間帯を通じて専従する必要はなく、訪問看護ステーションなどと連携していることもあります。

【介護職員】
介護職員は、食事や入浴など身の回りの世話や移動介助など様々なケアを行います。レクリエーションの計画や実施も担当します。

【機能訓練指導員】
機能訓練指導員は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、准看護師、柔道整復師または、あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格を持っています。できる限り自立した日常生活を送るために様々な機能訓練を実施します。他の職種と兼務することも可能です。

<配置基準>

管理者 常勤者1人(兼任も可)
生活相談員 専従で1人以上
看護職員 専従で1人以上
介護職員 【利用者が15人までの場合】
専従で1人以上
【利用者が15人を超える場合】
利用者が1人増えるごとに0.2人以上を上記に加える
機能訓練指導員 常勤者1人以上

※生活相談員または介護職員のうち1人以上は必ず常勤の必要があります。

デイサービスがおすすめの方

デイサービスの利用をおすすめできるのは以下のような方です。

■日常生活での動作が難しくなってきた方
日常生活を送る中で、必要な食事や入浴、排泄などの動作を自力で行うことが難しくなってきたら、デイサービスに通ってみるとよいでしょう。機能訓練やレクリエーションを通じて、身体機能の維持・向上を目指せます。自宅での入浴介助は難しいですが、デイサービスでは介護のプロによる介助が受けられるため、安心して任せられます。

■食事の栄養バランスが偏りがちな方
デイサービスの食事は、栄養バランスが考えられたメニューなので、自宅で偏った内容の食事をとってしまいがちな方におすすめです。利用者の状態に応じた内容の食事が提供され、家で調理する負担も軽減できます。

■外出する機会が少ない方
外出する機会が減って家に閉じこもりがちになり、社会的に孤立した状態になる高齢者も少なくありません。デイサービスに通うことで、職員や他の利用者とコミュニケーションをとる機会ができ、孤独感の解消が期待できるでしょう。社会参加を促すことで、自分らしさや自信を取り戻すことにもつながります。

■家族の介護負担を軽減したい方
デイサービスにいる間は、職員が介護をしてくれるため、家族は安心して心を休められます。在宅介護は、介護する家族の負担が大きいため、介護疲れで共倒れしてしまう恐れもあります。そうならないためにも、デイサービスを活用し、家族がリフレッシュする時間を確保することが大切です。


―在宅介護について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「在宅介護は大変?主な負担と事前に備える準備策」

デイサービスでの一日の流れ

デイサービスで過ごす1日は一体どのような流れなのか、一般的な例をご紹介します。

8:30〜【お迎え】
施設のスタッフが、車で自宅までお迎えに来てくれます。他の利用者と相乗りになることもあります。

9:30〜【健康状態のチェック】
施設に到着したら手洗い、うがいを済ませ、体温や血圧を測定し、体調に異常がないか健康状態の確認を行います。

10:00〜【レクリエーション】
レクリエーションの内容は施設によって異なりますが、季節にちなんだテーマでの作品づくりや、簡単な体操、囲碁、将棋などのゲームが行われたりします。

10:30〜【入浴・機能訓練など】
職員に介助してもらいながら入浴します。順番に入浴するので、他の利用者が入浴中は、機能訓練や趣味活動などを行いながら待ちます。

12:00〜 【昼食】
栄養バランスの整った食事が提供されます。

13:30〜 【レクリエーション・自由時間】
体を動かすゲームや体操などをみんなで行います。
クイズなど、脳のトレーニングになるレクリエーション もよく行われます。

15:30〜 【おやつ】
みんなでおやつを食べながら、リラックスした時間を過ごします。

16:30〜 【お見送り】
施設のスタッフが、車で自宅まで送ってくれます。


一般的にはこのようなスケジュールで1日を過ごしますが、施設によって特色やコンセプトが異なりますので、施設を選ぶ際には利用者が心地よく過ごせるサービスが提供されているかどうかを確認してみるとよいでしょう。

デイサービスの利用目的

厚生労働省は、デイサービスの利用目的について下記のように述べています。

通所介護の事業は、要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、必要な日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない。
通所介護及び療養通所介護(厚生労働省)


上記に記されている通り、デイサービスの利用は、要介護者ができる限り自立した日常生活を送れるように、心身の機能の維持・向上を目的としています。高齢者の社会的孤立感を解消すること、介護者の家族の負担を軽減することも、デイサービスを利用する目的とされています。

デイサービスの利用条件

デイサービスを利用するには、要介護認定を受けている必要があります。要介護認定とは、どの程度の介護が必要であるかを7段階に分けて示したものです。要介護度は、要支援1・2、要介護1〜5に区分され、要支援より要介護の方が重度で、数字が大きいほど介護を必要とする度合いが高いです。

デイサービスの利用は、基本的に要介護1〜5と認定された方が対象ですが、施設によっては要支援の方も受け入れているところがあります。まだ要介護認定を受けていない方は、まず各自治体の窓口で申請手続きを行いましょう。

―要介護認定について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「要支援と要介護の違いとは?認定基準と違いについて解説」

デイサービスの利用方法

(1)要介護認定の申請


前述したとおり、要介護認定を受けていることがデイサービスの利用条件となっているので、まだ認定を受けていない場合には各自治体の窓口または地域包括支援センターでの申請が必要です。本人が申請できない場合は、家族などが代理で行うことも可能です。

(2)認定


要介護認定を申請すると、調査員による聞き取り調査や主治医の意見書をもとに一次判定、二次判定が行われます。審査結果に基づいて要介護度が認定され、申請から約1ヶ月程度で結果が通知されます。

―介護認定調査について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「介護認定調査とは?当日に心がけるべきこと」

(3)ケアプランの作成


要介護認定を受けたら、ケアマネジャーにケアプランを作成してもらいます。ケアプランとは、利用者やその家族の要望に合わせて、どのようなサービスを利用していくかをまとめた介護サービス計画書のことです。ケアプランに沿ってサービスを利用していくため、今抱えている困り事や、本人、家族の要望はきちんとケアマネジャーに伝えておきましょう。

―ケアプランについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「ケアプランとは?介護に必要な計画書の作成方法と注意点について解説」

(4)施設の選択


利用するデイサービス施設を選びます。施設によって、提供されているサービス内容や費用、特徴なども異なるため、利用する前にきちんと確認しておくことが大切です。施設選びに迷ったら、ケアマネジャーにおすすめを聞いてみるのもよいですし、気になる施設があれば一度足を運んで見学してみるとよいでしょう。

―ケアマネジャーについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?選び方と付き合い方について」

デイサービスの費用

デイサービスの利用にかかる費用は、以下の通り介護保険が適用される費用とされない費用があります。

【介護保険が適用される費用】
1. 利用料金 2.サービス加算

【介護保険が適用されない費用】
3.食費 4.その他の備品代など

■1.利用料金
デイサービスの利用料金には介護保険が適用されるため、自己負担額は原則として1割(所得に応じて2〜3割) になります。介護保険サービスの費用は、円ではなく単位で計算され、デイサービスの利用に必要な単位数は、利用時間と要介護度によって定められています。今回は、 1単位あたり10円で換算した利用料金の目安を一例としてご紹介します。

利用料金の目安(自己負担額1割の場合)

1回につき 3時間以上
4時間未満
4時間以上
5時間未満
5時間以上
6時間未満
6時間以上
7時間未満
7時間以上
8時間未満
8時間以上
9時間未満
要介護1 368円 386円 567円 581円 655円 666円
要介護2 421円 442円 670円 686円 773円 787円
要介護3 477円 500円 773円 792円 896円 911円
要介護4 530円 557円 876円 897円 1,018円 1,036円
要介護5 585円 614円 979円 1,003円 1,142円 1,162円
※上記は通常規模型通所介護の場合。
※1単位あたり10円で換算しています。


単位の単価は地域ごとに定められているため、上記はあくまでも目安です。 住んでいる地域などによって、金額は変動するので注意しましょう。

■2.サービス加算
サービス加算とは、入浴介助や機能訓練など追加で必要なサービスが行われた際に加算されるもので、それぞれのサービスに対して単位数が定められています。施設によっては、利用料金に加えてこうしたサービス加算が必要になることもあるので覚えておきましょう。

<サービス加算の例>
・入浴介助加算:1日につき40〜50単位
・栄養改善加算:1回につき200単位(月2回まで)
・口腔機能向上加算:1回につき150〜160単位(月2回まで)

■3.食費
昼食やおやつが提供される施設では、食費がかかります。費用は施設によって異なりますが、目安としては500円〜1000円程度でしょう。食費には介護保険が適用されないため、全額自己負担となります。

■4.その他
施設が用意している日用品や備品を使用した場合、その分の料金も請求されます。たいていのものが持ち込めるはずなので、私物を持参して費用を抑えるのもひとつの方法です。

デイサービスのメリット

【メリット1】心身の機能の維持・向上が期待できる
機能訓練やレクリエーションで体を動かす、脳を使うなどすることで、心身の機能の維持や向上が期待できるので、認知症予防にも効果的です。日中に活動することで、生活リズムを整えることにもつながります。

【メリット2】生活の質(QOL)を高める
他の利用者とのコミュニケーション、趣味の活動やレクリエーションを楽しむなどデイサービスに通うことで家族以外の方と交流する機会が増え、生活にメリハリがでてくるでしょう。デイサービスの利用がきっかけで、新しい趣味や生きがいを見つける人もいます。

【メリット3】家族の負担軽減につながる
デイサービスは、介護者が息抜きをする時間や、介護負担の軽減に役立ちます。自宅での入浴介助は難しいですが、デイサービスで入浴を済ませられることで、介護する家族の負担を減らすことにもつながります。

デイサービスのデメリット

【デメリット1】費用負担が大きくなることがある
デイサービスの利用頻度が多くなり、要介護度が重度の場合には、費用負担が大きくなることが考えられます。食費など介護保険適用外の料金が発生することも忘れずに覚えておきましょう。

【デメリット2】利用者がストレスに感じてしまう場合がある
施設の雰囲気に馴染めない、他の利用者と相性が合わないなど、デイサービスの利用がストレスに感じてしまうこともあります。施設によって雰囲気や特徴は異なりますので、事前に見学に行くことをおすすめします。

【デメリット3】施設によってサービス内容に差がある
食事にとても力を入れている施設もあれば、入浴にこだわっている施設もあるなど、施設によってそれぞれ特色があります。レクリエーションの内容も、集団で行うものをメインにしているところもあれば、個別で楽しむものを中心とする施設もあり、中には機能訓練に特化した内容を実施しているところもあります。施設によってサービス内容に差があるため、自宅から一番近いからという理由だけで選んでしまうと、希望していたサービスが提供されないことも考えられるため注意が必要です。

デイサービスの種類

【特化型】


特化型とは、リハビリに特化しているなど、何かに特化したサービスを提供しているデイサービスのことをいいます。リハビリ特化型以外にも、ゲームを中心に楽しむカジノ特化型や、料理特化型など、種類は豊富です。

【認知症対応型】


認知症対応型は、認知症の方を専門に受け入れているデイサービスです。少人数制の落ち着いた環境で、認知症の症状をよく理解した職員による専門的な認知症ケアが受けられます。

【お泊り】


日中に自宅から通うのがデイサービスですが、そのままお泊まりできる施設もあります。宿泊費には介護保険が適用されないため、全額自己負担となります。

まとめ

デイサービスは、利用者本人のためだけでなく、介護する家族の負担軽減にもつながる介護保険サービスです。社会的に孤立しやすい高齢者ですが、デイサービスに通い始めてから新しい趣味や楽しみができることもあり、生活の質(QOL)を高めることも期待できます。施設によって、雰囲気や力を入れているポイントも異なりますので、利用者本人に合った施設を探してみましょう。

この記事の制作者 

フランスベッド メディカル営業推進部

当部は福祉用具業界動向や情報収集をはじめ、当社が福祉用具貸与業者として、在宅で生活される皆様に対して、福祉用具や住宅改修を通してより安心かつ安全に、日常生活を送っていただけるよう、現場の営業所や開発・生産部門と連携して独創的な商品やサービスを企画提案しております。
当社は1983年に日本で初めて療養ベッドのレンタルサービスをスタートさせて以来、環境に配慮し、皆様へやさしさのある暮らしを追求してまいりました。
その一環として、このホームページ内でも「介護する方、介護される方に役立つ」情報をお届けしてまいりたいと思っております。

お気軽にご相談ください

電話で相談する

受付時間:午前9時~午後5時45分

※日曜・祝祭日、夏期休暇、
年末年始を除く

メールで相談する

商品やサービスに関するご質問、
ご相談にお答えしています。

お問い合わせ

店舗・営業所で

商品やサービスに関するご質問、
ご相談にお答えしています。

営業所一覧

リハテックショップ
無料カタログ

まずはお気軽に資料請求を。
無料カタログをご送付致します。

お申し込み

ウェブカタログで見る