この記事の監修者
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フランスベッド
メディカル営業推進課
課長 佐藤啓太福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具プランナー、
社会福祉主事任用資格、知的障害者福祉司任用資格、児童指導員任用資格、
可搬型階段昇降機安全指導員、スリープアドバイザー
松葉杖を選ぶ基準、レンタルがいいのか購入がいいのか、それぞれのメリット・デメリットから比較します。またおすすめの松葉杖も紹介します。
2022年9月30日
松葉杖が必要になったとき、レンタルするのか購入するのか悩む方はたくさんいます。レンタルにも購入にもメリット・デメリットはあります。どちらにしようか悩んだときは、次の基準を参考にしてみてはいかがでしょうか。
レンタルか購入かで悩んだとき、まずはどのぐらいの期間、松葉杖を使用する予定なのかを考えましょう。急なケガで松葉杖が必要となった場合は、ケガの程度によって、松葉杖を使用する期間が異なります。例えば、捻挫や骨に小さなヒビが入ったなどで、完治まで2〜3ヶ月程度と診断された場合は、松葉杖を使用する期間は短期間になると考えられます。使用期間が短い場合は、レンタルの方が費用面でお得になる可能性があります。
粉砕骨折などの大きなケガを負い、1年以上の長期間、松葉杖が必要な場合は、購入する方がメリットの大きい可能性が高くなります。
急なケガ以外にも、松葉杖は、病気の影響でこれまでのように歩くことが難しくなった人が使用することもあります。この場合は、日常生活を送る上で欠かすことのできないものとして松葉杖を長期的に使うことが考えられます。
短期間の使用だから絶対にレンタルがいい、長期間使用するからといって必ずしも購入した方がいいとは限りません。使用期間を基準として考えてみたときに、レンタルと購入のどちらが本人に合っているかを検討し、判断するようにしましょう。
松葉杖をレンタルや購入するときに、条件が合えば介護保険の利用や補助金がもらえる場合があります。なるべく少ない負担で松葉杖を使用するために、介護保険の利用や補助金を基準にレンタルと購入のどちらがよいのか、考えてみるのもよいでしょう。
【介護保険を利用する】
松葉杖は、介護保険を利用してレンタルできる福祉用具のひとつです。介護保険を利用することで、費用の1割(所得に応じて2〜3割)を自己負担すればレンタルすることが可能です。ただし、全ての人が介護保険を利用できるわけではなく、要介護認定を受けている人が対象となります。松葉杖の場合、介護保険が利用できるのはレンタルのみで、購入には保険が適用されません。
<介護保険を利用してレンタルするまでの流れ>
1. 担当のケアマネジャーか地域包括支援センターに松葉杖のレンタルについて相談します。
2.ケアプランを作成してもらい、レンタル事業者を決めます。
3.レンタル事業者の福祉用具専門相談員が自宅まで訪れ、利用者に合う松葉杖を選んで提案してくれます。
4.利用者が使いやすいかどうか、実際に使って確認します。
5.レンタルしたい松葉杖が決まれば契約し、レンタルが始まります。
―介護保険について、くわしくはこちらをご覧ください―
▶ 「介護保険制度とは?仕組みやサービス内容など、制度について解説」
【補装具費支給制度を利用する】
身体障害者手帳を持っている方や、障害者総合支援法の対象疾病(難病など)がある方は、自治体から補装具が必要とみなされた場合、補装具の購入やレンタル、修理にかかる費用を支給してもらえる「補装具費支給制度」が適用されます。松葉杖もこの制度が適用される補装具のひとつで、住まいのある自治体で申請を行い、承認されれば、原則自己負担額1割(所得に応じて負担上限月額あり)で購入が可能です。松葉杖の場合は、購入のみこの制度が適用され、レンタルは対象外となります。この制度を利用する場合は、事前に各自治体窓口での申請手続きが必要となります。購入後に申請しても支給対象にはならないため注意しましょう。
【自治体独自の制度】
自治体によっては、松葉杖を購入する費用の助成や、低価格による歩行補助杖の支給など、独自の制度を設けている場合があります。松葉杖をレンタル、購入する前に、お住まいのある自治体の福祉課に確認してみてください。
【健康保険組合からの給付】
健康保険組合によっては、松葉杖を購入したときの費用を支給してくれる場合があります。受診した医療機関に備え付けの松葉杖がないなど、健康保険組合がやむを得ないと判断した場合に支給対象となることがあります。医師の診断書や購入したときの領収書などの必要な書類を準備し、加入している健康保険組合に申請して承認されれば、購入金額の7割相当が払い戻しされます。加入している健康保険組合によって、給付されるかどうかの基準は異なりますので、ご自身が加入している健康保険組合に確認してみましょう。
1.費用面でお得
松葉杖の使用期間が2〜3ヶ月程度の短期間と決まっていれば、購入よりもレンタルの方が費用を抑えることができます。わずか3ヶ月使うだけで松葉杖に対するこだわりがない方の場合は、購入よりもメリットがあります。
2.メンテナンスやアフターサービスがある
レンタル事業者からのレンタルの場合は、定期的なメンテナンスやアフターサービスがあるため安心して使用できます。何か不具合があったときでも相談しやすく、調整や選び直しなどをお願いすることもできます。
3.不要になったときに返却が簡単
松葉杖が不要になったとき、レンタルの場合はレンタル事業者に返すだけで済むため、置き場所や処分方法などを考える必要がありません。必要なときに借りられて、不要になったら返すという手軽さがレンタルならではのメリットです。
1.衛生面が気になる
不特定多数の人にレンタルされることにより、汚れなどの衛生面が気になるという方もいます。通常、返却された松葉杖はきちんと消毒され、次の貸し出しまでに不具合や調整すべき箇所がないかなど安全面の点検も行われています。しかし、レンタル品は新品ではなくすでに何度も使われているため、どうしても小さな傷やゴムのすり減りなどの使用感はあります。レンタルする際は、安さや手軽さだけで判断せず、レンタル品をきちんと管理できているかどうかも見極めて選びましょう。
2.取扱いに気をつける必要がある
レンタルの場合は、当たり前ですが自分の所有物ではないため、なるべく傷や汚れがつかないよう、扱い方に気をつける必要があります。通常利用においての傷や汚れの場合は、レンタル業者に相談すれば無償で修理や交換をしてもらえますが、利用規約に反する場合や、不注意による破損や紛失などは弁償しなければならないことも考えられます。
1.新品であること
新品であることは、間違いなく購入だけのメリットです。傷などがなく、まっさらな状態で使えるのは気分的にもよく、購入の際にたくさんの種類の中から好きなものを選ぶことができるため、機能性に優れた最新型を選ぶこともできます。
2.自分の好きなように扱える
お気に入りのステッカーを貼る、可愛いマスキングテープでデコレーションするなど自分の好きなように使えるのも購入のメリットです。グリップ部分に 好きなデザインのカバーをつけるなど、松葉杖を自分の好きなようにアレンジして、ファッションの一部として楽しむこともできます。レンタルと違い汚れや傷がついたらどうしようなど余計な気を遣うことなく自由に扱えるのがメリットです。
3.インターネットで簡単に購入できる
通販サイトなどでたくさんの種類の松葉杖が販売されているため、好きなデザインや欲しい機能が付いたものを自由に選ぶことができます。好きな時間にチェック、注文ができサイトによっては翌日には自宅に届くなど必要なときにすぐに手に入れることができます。
1.費用面の負担が大きい
松葉杖の種類などによって値段に差はありますが、レンタルよりも費用が高くなることが多いです。短期間の使用であればレンタルの方が安く抑えることができるケースが多いでしょう。身体状況の変化や破損などによって、新しいものに買い換えることになれば、さらに費用がかかってしまうことも考えられます。
2.交換や処分に困る
身体状況に変化があったときに、レンタルであれば商品の交換が簡単にできますが、購入の場合は新しいものに買い換えることになれば費用がかさみます。使っていた松葉杖の処分に困る場合もよくあります。松葉杖が不要になったときにどう処分するかを考えておく必要があります。また、レンタルと違い、定期的なメンテナンスがないため、修理が必要になったときは自分で手配しなければならないのもデメリットです。
3.インターネット購入でのトラブルの可能性
インターネットで簡単に購入できるのは便利ですが、注文してから手元に届くまでに時間がかかってしまう、返品の手続きの手間などのデメリットもあります。支払いを済ませたにもかかわらず商品が届かないという詐欺の恐れもあります。購入先は信頼できるところを選ぶようにしましょう。
ご紹介してきた松葉杖についてのレンタル、購入はフランスベッドにご相談ください。フランスベッドのECショップ「ホームケア全科オンライン」でも松葉杖を取り扱っています。
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―介護用品・福祉用具のレンタルについて、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
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