2.処理方法

排泄物は、便座の下にあるバケツに入ります。トイレが済んだらバケツを取り外して排泄物をトイレに流しましょう。バケツの底にトイレットペーパーや水に流せるペーパータオルを敷いておけば汚れがつきにくく処理が簡単です。バケツの中はお風呂のシャワーを使って洗うことが多いですが、抵抗がある場合はトイレ用のブラシと洗剤で掃除し、ペットボトルなどの別容器に入れた水ですすいでトイレに流しましょう。
ポータブルトイレを使用する上で気になるのがニオイです。できるだけ毎回排泄物の処理をしてバケツをしっかり洗いましょう。塩素系漂白剤を使用すると、ニオイや黄ばみを落とせます。排泄物が座面やひじ掛けに飛散して付着し、ニオイの原因になっている場合もあるのでバケツ以外もこまめに掃除しましょう。ニオイ対策として、トイレ用消臭剤を置いてみるのもよいでしょう。
下記のような排泄物の処理が簡単にできるタイプのトイレや便利グッズを使うことも介護の負担軽減につながります。
■ポータブルトイレ専用紙バッグ
ポータブルトイレに専用の紙バッグをセットするだけで、中に入った排泄物をそのまま丸めて燃えるゴミとして処理できます。使い捨てのためコストはかかりますが、トイレ使用後の水洗いが不要になるため後処理が楽になります。
※お住まいの地域の分別ルールに従って廃棄して下さい。
■ラップ式ポータブルトイレ
ラップ式ポータブルトイレは排泄物を自動でラップにくるんで密閉してくれます。ニオイを抑えるだけでなく、ラップにくるんだ排泄物をそのまま燃えるゴミとして処理することが可能です。
※お住まいの地域の分別ルールに従って廃棄して下さい。
■バイオトイレ
バイオトイレは水を一切使わずに微生物の力で排泄物を分解、処理することができるトイレです。専用のバイオチップを敷き詰めたトイレに排泄された糞尿は攪拌され、微生物の力によって分解されます。製品の種類や使用頻度によって異なりますが、年に1~3回のペースでバイオチップを交換します。バイオチップが減った分だけ補充するタイプもあります。