この記事の監修者
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フランスベッド
メディカル営業推進課
課長 佐藤啓太福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具プランナー、
社会福祉主事任用資格、知的障害者福祉司任用資格、児童指導員任用資格、
可搬型階段昇降機安全指導員、スリープアドバイザー
吸入器(ネブライザー)とは何か?吸入器の種類と選び方のポイント、正しい使い方からおすすめの吸入器まで解説します。
2026年1月11日
吸入器(ネブライザー)とは、液状の吸入薬を霧状にして、気管支や肺などに送る医療機器のことをいいます。喘息や気管支炎、肺炎、副鼻腔炎などの治療に使われるもので、液体の吸入薬を細かい霧状にして、気管や肺、鼻の奥などに直接届けます。
吸入器(ネブライザー)は、医療機関で使用するものだというイメージを持つ人が多いかもしれませんが、家庭でも使用できるタイプも販売されています。
家庭で使える吸入器(ネブライザー)にも様々な種類があるため、使用する目的や用途に合わせて最適なものを選びましょう。
吸入器(ネブライザー)は医療機器に該当するため、介護保険の給付対象外となり、原則として医師の指示等が必要です。
一方で、市町村が実施している「障がい者・障がい児・難病患者等を対象とした日常生活用具給付事業」においては、吸入器(ネブライザー)が給付対象となり、費用の一部について助成を受けられる場合があります。
制度の適用可否や助成内容は自治体ごとに異なりますので、詳細につきましては、お住まいの市町村の担当窓口へご確認いただくことをおすすめいたします。
―日常生活用具給付等事業について詳しくはこちらをご覧ください―
▶ 「日常生活用具給付のご案内」
※吸入器(ネブライザー)は日常生活用具給付等事業の給付対象となる場合があります。
吸入器(ネブライザー)と吸引器は言葉が似ているため同じようにみえますが、その目的や機能には明確な違いがあります。以下の表に違いを明記しますので使用目的、適応症状を確認してください。
| 使用目的 | 適応症状 | |
| 吸入器 (ネブライザー) |
気道・肺に薬剤を送り、炎症を抑える、気道を広げる、 または喉・鼻を潤すなどの治療・ケア |
呼吸器疾患の吸入療法に使用されます。 ・痰が出しにくいため去痰剤の吸入をする ・気管支炎等の呼吸器疾患 ・喘鳴(呼吸の際に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」「ピーピー」 と音がする)がある ・定量噴霧式吸入器(MDI)やドライパウダー式吸入器(DPI)などが使用が困難な小児・高齢者 |
| 吸引器 | 気道や鼻腔にたまった 痰や鼻水などを除去し、 気道を確保する、呼吸を楽にするなどの治療 |
・高齢者や神経疾患などの障害で粘液・分泌物が気道にたまって自力で排出できないとき ・気管切開をしているあるいは人工呼吸器を装着している場合 ・誤嚥のリスクがあるとき、あるいは誤嚥後のケアが必要なとき |
吸入器は薬を届ける、吸引機は分泌物を取り除くというのが根本的な違いになります。
吸入器(ネブライザー)は、液体や粉末などの薬剤をミスト状に変えて口や鼻から吸います。内服薬のように全身に回すのではなく、気道から肺に直接作用を届けるため少ない薬量でも有効とされています。吸入器(ネブライザー)にはいくつかの方式があり、用途や薬剤の種類、身体状態などによって使い分ける必要があります。
吸引器は、内蔵された吸引ポンプや吸引ボトルにより、吸引カテーテルや専用チューブを接続して、気道・口腔・鼻腔内に貯留した粘液や分泌物を吸引・除去する装置です。
例えば、意識レベルの低下などにより自力で痰や唾液、鼻水を排出できなくなった場合、吸引器を用いて分泌物を除去し、気道をクリアに保つことで呼吸をサポートします。
また、風邪や気道感染症などにより分泌物が増加した場合には、誤嚥性肺炎や気道閉塞のリスクが高まるため、適切な吸引管理が重要となります。
自然に呼吸をしているだけで吸入され、使い方も比較的簡単です。お薬の量も調節することができますので定量噴霧式吸入器(MDI)やドライパウダー式吸入器(DPI)を扱うことが難しい乳幼児や高齢者でも簡単に使うことができ、自然に吸入できるため便利です。
吸入器(ネブライザー)を使用する際は十分に注意してご使用ください。
● 吸入を行う際は、呼吸の様子、顔色など十分に観察してください。吐き気や頭痛、呼吸が苦しいなどの症状があるときはすぐに吸入をやめましょう。
● 吸入の回数や間隔、薬の量などは医師の指示に従って正しく使用してください。
● 吸入器(ネブライザー)本体を清潔に保ちましょう。
● 症状がひどい場合は吸入器(ネブライザー)の使用に頼らずに、病院を受診してください。
● 不明な点は医師に相談してください。
吸入器(ネブライザー)には、大きくジェット式・メッシュ式・超音波式の3種類に分けられます。
吸入器(ネブライザー)の種類によっては、使用できない薬剤があるため、薬剤の種類、使用量を確認して選ぶようにしましょう。
ジェット式ネブライザーは、コンプレッサー式とも呼ばれ、空気圧を利用して吸入薬を細かい霧状にし、噴出するタイプです。
メリットは、ほとんどの吸入薬を使用することができ、比較的メンテナンスも簡単なことです。ジェット式ネブライザーは、コンプレッサーを使っているため、他のタイプに比べて動作音が大きいのがデメリットです。
マンションなど人の多い場所での使用や、夜間に使用する可能性がある方など、動作音に配慮が必要な場合があります。
メッシュ式ネブライザーは、超音波振動などにより吸入薬をメッシュの穴から押し出し、霧を発生させるタイプです。
メリットは、薬液の粒子が一定で、吸入効率が良く、本体を傾けたまま使用することができるので、寝たままの体勢でも吸入できることです。軽量でコンパクトなため、持ち運びも簡単です。動作音が静かなため、夜間や外出先でも気兼ねなく使えることです。
デメリットは、ジェット式ネブライザーに比べると使用できる吸入薬が限られてしまうことです。メッシュ式ネブライザーを使用する場合は、あらかじめ医師に相談してみることをおすすめします。
超音波式ネブライザーは、超音波振動によって、吸入薬を霧状にして噴出するタイプです。
メリットは大型でパワーが強いものが多く、長時間の噴霧にも適していることです。基本的に自宅に置いて使用するタイプですので、持ち運びを考えている方は、メッシュ式ネブライザーのような軽量タイプがよいでしょう。
超音波式ネブライザーのデメリットは、他のタイプに比べてお手入れに少し手間がかかることが多いことと、メッシュ式ネブライザーと同様に使用できる吸入薬が限られていることです。
一括りに吸入器(ネブライザー)といっても、サイズや重さは製品により異なります。
ジェット式ネブライザー、超音波式ネブライザーは、据え置き型で電源を必要とするものが多く、重量もあります。
重量があっても定位置で吸入するのであればよいですが、外出先での使用や持ち運ぶことを考えている方には、軽量でコンパクトなメッシュ式ネブライザーが便利でしょう。
ジェット式ネブライザーは、構造上どうしても作動音が大きくなります。
マンションにお住まいの方や夜間に使用する機会が多い方にとっては、静音性に優れた超音波式が魅力的ですが、薬液の中にはジェット式にのみ対応しているものもあるため、機種選択には注意が必要です。
先にも述べましたが、ジェット式ネブライザーはほとんどの吸入薬を使用することができますが、メッシュ式ネブライザー、超音波式ネブライザーは使用できる吸入薬に制限があります。
吸入器(ネブライザー)を購入する前に 、どのタイプを選ぶべきか医師に相談するようにしましょう。
※自宅で吸入器(ネブライザー)を使用する場合は、吸入の頻度や薬の量など、必ず医師の指示に従い、不明な点はきちんと確認することが大切です。吸入器(ネブライザー)は常に清潔に保ち、正しく安全に使用しましょう。
家庭で使用する場合の吸入器(ネブライザー)の正しい使い方をご紹介します。
病院で使われている吸入器(ネブライザー)は、常に医療スタッフによってコントロールされ、医師から指示された薬剤の量や使用頻度、吸入するときの姿勢、機器の操作方法などを加味して適切に扱っています。使用した後の消毒についても医療スタッフが厳密に管理しているので使い方を覚える必要はありません。
吸入器(ネブライザー)の正しい使い方を覚えておく必要があるのは家庭で使用する場合です。家庭用の吸入器(ネブライザー)は、病院のものと比較すると小型サイズにはなりますが、以下の3点の使い方を把握し、ご自身でしっかりと適切に管理する必要があります。
■使用前の準備と確認事項
■効果的な吸入のコツとタイミング
■使用後のお手入れと保管方法
使用前の準備と確認事項をしっかり覚えておきましょう。
まずは吸入器(ネブライザー)をコンセントにつなぐ、または乾電池をセットして動かせる状態にしておきます。吸入を始める直前には、石鹸などで手をきれいに洗い、清潔な状態で薬を準備しましょう。はじめて使用するときや、長時間使用していなかった場合は、使用前に吸入回路の部品の洗浄・消毒を行ってから使用してください。薬剤の正確な量や薬を混ぜる必要の有無など、必ず医師から受けた指示どおりに実施してください。
効果的な吸入のコツとタイミングを覚えましょう。
準備ができたらマウスピースやマスクを取り付けて吸入を開始します。マウスピースの場合、口にくわえて口からゆっくり深く吸い、鼻から吐きます。マスクの場合は口と鼻を覆うようにしっかりと装着してください。吸入するときは呼吸しやすいように、椅子に座った状態か、ベッドから上半身を少し起こした状態で吸入すると薬を取り込みやすくなります。薬液カップやボトルに薬剤がなくなったら、電源を落として終了です。吸入器(ネブライザー)には、ジェット式、メッシュ式、超音波式などの種類があり、それによって吸入する時間や回数に違いがあります。使いたい状況によっても選ぶべき種類が異なってくるので、購入前にあらかじめ医師に相談しましょう。
使用後のお手入れと保管も大事です。
使い終わったら、薬液カップやボトル、マスクまたはマウスピース、接続部分などの各部品を取り外してぬるま湯でよくすすぎましょう。マスクにぬめりがあるときは、必要に応じて中性洗剤を薄めたものを使用し、洗剤が残らないよう流水で十分にすすぎましょう。煮沸消毒やつけ置きなどの消毒については、機種によってできるものとできないものがあります。取扱説明書を確認し、適切なケアをおこない劣化や破損を避けましょう。洗浄後はカビや雑菌の繁殖を避けるため、清潔なタオルや水切りマットなどの上に置いてしっかりと乾燥させましょう。保管するときは、直射日光を避け、完全に乾燥させた状態で専用ケースや袋などに入れるようにしてください。
吸入器(ネブライザー)の寿命と買い替え時期の目安は、一般的には3~5年が目安とされています。
もちろん機種や使用頻度、お手入れ方法などによっても異なり、本体と部品でも違いがあります。部品に関しては、薬液カップやマスクが変色している、あるいはひび割れなどが確認できる場合、衛生面に問題があるため交換しましょう。部品交換のサインとしてもっともよくあるのは、霧の量が以前と比べて明らかに減ったと感じるときです。特にメッシュ式は穴が非常に細かく目詰まりしやすいので、メッシュ部分の交換で対応できることも多いでしょう。一方で、部品交換をしても良くならない、異音がする、電源が途中で止まるなどの状態は、内部の劣化が原因かもしれません。このような場合にはメーカー修理を依頼するか本体自体の交換が必要になるでしょう。
フランスベッドのECショップ「ホームケア全科オンライン」で吸入器(ネブライザー)を取り扱っています。
ご紹介した吸入器(ネブライザー)の種類や特徴、選び方を参考にお選びください。

薬液の無駄を防ぎ、小型で在宅向けに最適。

使いやすく、お手入れがしやすい新構造の薬液ボトル。
だれでも、どこでも、簡単吸入。軽量・コンパクトで携帯にも便利。

コンパクト、軽量で連続運転が可能。
吸入器(ネブライザー)は、主に呼吸器の病気がある方や、吸入薬をうまく吸えない方に使用する医療機器です。吸入器(ネブライザー)は医療機器のため、介護保険の給付対象外となり、原則として医師の指示等が必要です。市町村が実施している日常生活用具給付事業では給付対象となり、費用の一部について助成を受けられる場合があります。
医療機器であるため、吸入器(ネブライザー)の使用が必要な場合はまずは医師に相談した上で、様々な種類の中から薬液の種類や時間、場所なども考慮して購入しましょう。
家庭用で使用される場合は、必ず正しい使い方を把握してから使用するようにしてください。
フランスベッドは、日本で初めて療養ベッドのレンタルを始めたパイオニアとして40年以上にわたり介護用品・福祉用具のレンタル事業で選ばれ続けてきました。
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