福祉用具 ・歩行器をレンタルする上での選び方

歩行器を選ぶときに何に気を付ければいいのか、そのポイントや種類、
おすすめの歩行器などを紹介します。

2020年6月5日

歩行器を選ぶときのポイント

身体状況によって選ぶ

歩行器を選ぶときに大切なのは、身体の状況に合ったものを選ぶことです。どれだけ歩けるか、どれだけ手の力があるかなど、ご利用される方の身体の症状によって合う歩行器は変わってきます。
身体の状況を把握し、歩行器を選べるように、歩行器のタイプと特徴を知っておくことが大切です。

【固定型歩行器】 ■構造:アルミやスチール等のフレームで固定されている歩行器
■使用方法:歩行器を持ち上げて少し前に出し、体を支えながら前へ進む
■適している方:肢の痛みや筋力の低下がみられる方、両方の手首に痛みがなく、肩やひじの筋力がある方
■使用上の注意:持ち上げた時にバランスを崩さないよう、立ったままの状態を保てることが使用条件

【交互型歩行器】 ■構造:左右の持ち手を交互に動かして移動する歩行器
■使用方法:右のフレームを前にして左足を出し、左のフレームを前にして右足を出し、前へ進む
■適している方:歩く姿勢のバランスが取りづらい方、補助なしで歩くことが難しい方
■使用上の注意:左右交互に足を出して進むので安定していますが、スムーズに体を動かしにくい方にはあまり向いていない

【車輪付き歩行器(歩行車)】 ■構造:前の二脚に車輪がついた前輪付歩行器と四脚全てに車輪がついた四脚四輪歩行車がある
■使用方法:前輪付歩行器は、後ろの二脚を持ち上げて前へ進み固定型歩行器と同じように肩や肘の筋力が必要
四脚四輪歩行車には、持ち手を掴むタイプと腕で支えるタイプがあり、上半身の筋力がない場合でも小さな力で動かすことができる
■適している方:持ち手を掴むタイプは、手指や手首に痛みがなく、握力も問題のない方
腕で支えるタイプは、肘を十分に伸ばせない方や、手指や手首に負担をかけられない方、握力があまりない方
■使用上の注意:車輪付き歩行器(歩行車)は、小さな力で動かすことができるが、姿勢が前へ傾くことで歩き方が悪くなる可能性や、バランスを崩しやすいことがある

【電動アシスト付き歩行車】 ■構造:路面の状況や歩く速度をセンサーが感知し、自動でアシストしてくれる歩行車
■特徴:上り坂を楽にのぼることができる、下り坂で自動的にブレーキがかかってゆっくり歩くことができる
■適している方:手指や手首の痛みなどがなく、杖だけでは不安定な方
■使用上の注意:手が離れると自動的に停止するなど、安全に移動できるような機能が備わっている

身長に合った歩行器を選ぶ

身長に合った歩行器を選ぶことも大切です。ほとんどの歩行器には高さ調節機能が付いていて、高さを変えられるようになっています。身長に合わない高さの歩行器を使うと、転倒など事故のリスクにつながる可能性がありますのでしっかり高さを調節しましょう。屋外で使用する場合は、靴底の厚みも考えて高さを調節する必要があります。
高さの目安は、歩行器の持ち手のタイプによって異なります。持ち手を掴むタイプの歩行器は、肘を約30°に曲げた状態で持ち手を握れる高さ、腕で支えるタイプの歩行器は、まっすぐ立った状態で肘を90°に曲げ、アームレストに腕が乗る高さが最適といわれています。
身長によっては、高身長用やミニサイズを選ぶ必要があります、詳しくは専門家に相談しましょう。
高さ調節以外に、幅の伸縮ができる固定型歩行器などもあります。身体に負担がかからず、正しい姿勢で使える歩行器を選ぶようにしましょう。

利用シーンで選ぶ

どこで、どのように使うかなど、歩行器の利用シーンを考えて選ぶことも大切です。歩行器には、室内用と外出用があります。段差のないお部屋で使用する場合は、室内用の歩行器であればどのタイプでも問題ありません。段差の多い環境では、車輪付きの歩行器よりも持ち上げて使用するタイプの方が適しています。廊下が狭い場合は、幅を調節できる歩行器を選んだり、外出時の坂道が不安な場合は電動アシスト付きを選ぶなど、使う場所や環境に合わせて歩行器を選びましょう。

介護保険でレンタルできるものとその利用フロー

介護保険では福祉用具のレンタルや購入が原則1割の自己負担で可能

福祉用具は、介護保険により費用の1割(所得によっては2割または3割)を自己負担すればレンタルすることができます。福祉用具の購入にも介護保険を利用できますが、対象となる用具はレンタル、購入でそれぞれ限られています。 歩行器の場合、介護保険を利用してレンタルすることはできますが、購入の場合は介護保険が適用されません。では、歩行器の場合レンタルと購入のどちらが経済的なのか、例を挙げてみましたので参考にしてください。

購入価格が69,300円の歩行車(※1)の場合

介護保険レンタルは月額330円(自己負担額1割の場合)。 レンタル料金が購入価格に到達するのは17年以上先になります。また、レンタルの場合は定期的にメンテナンスを行うため、安全面も保証されています。身体の状況の変化に合わせて歩行器を選び直すことなどを考えると、製品によって価格に差はありますが、レンタルの方がお得になるケースが多いでしょう。 (※1:Reha techラクティブR1の価格)

介護保険でレンタル・貸与できる福祉用具

介護保険でレンタルできる福祉用具

介護保険を利用してレンタルできる福祉用具は、以下の13種目

1. 車いす
自走用標準型車いす、普通型電動車いす、介助用標準型車いす

2. 車いす付属品
クッション、電動補助装置など車いすと一体的に使用されるもの

3. 特殊寝台(介護用ベッド)
サイドレール付き、またはサイドレール取り付け可能で、次のどちらかの機能があるもの
・背上げまたは脚上げ機能
・高さ調整機能

4. 特殊寝台付属品
マットレス、サイドレールなど特殊寝台と一体的に使用されるもの

5. 床ずれ防止用具
体圧分散効果を持つ床ずれ防止用のマットレス(エアマットレス、ウォーターマットレスなど)

6. 体位変換器
体の下に挿入する空気パッドなど体位変換が簡単にできる機能があるもの(体位保持だけを目的とするものは除く)

7. 認知症老人徘徊感知機器
認知症の人が外出しようとした時、家族や隣人にお知らせするセンサー付きの装置

8. 移動用リフト(つり具の部分を除く)
自力での移動が難しい人のための移動用リフト(工事が不要なものに限る)

9. 手すり
取付け工事が不要な手すり

10. スロープ
取付け工事が不要な段差解消のためのスロープ

11. 歩行器
移動時に体重を支える構造で歩行を補う機能があり、次のどちらかにあてはまるもの
・車輪付きの場合、体の前および左右を囲むハンドルが付いているもの
・四脚の場合、肩や腕の力で持ち上げて移動できるもの

12. 歩行補助つえ
松葉づえ、カナディアン・クラッチ、ロフストランド・クラッチ、プラットホームクラッチ、多点杖(T字つえは対象外)

13. 自動排泄処理装置
排尿や排便をセンサーで感知して自動的に吸引する装置(レシーバーやチューブなどの交換可能部分はレンタル対象外)


要支援および要介護1の人がレンタルできるものは、原則として上表の9~12のみです。例外として、医学的判断で特に必要と認められるものであれば、市区町村での手続きによって対象外のものをレンタルできる場合があります。まずはケアマネジャーに相談しましょう。

福祉用具レンタルの利用フロー・流れ

1. ケアマネジャーなどに相談してケアプランを作成
ケアマネジャーまたは地域包括支援センターに相談してケアプランを作成してもらいます。

2. レンタル事業者を選ぶ
作成したケアプランに沿って、レンタル事業者を選びます。レンタルサービスを提供できるのは、都道府県または市区町村の指定を受けた福祉用具貸与事業者だけです。事業者に心当たりがあっても、ケアマネジャーを通しましょう。

3. 福祉用具専門相談員からのアドバイス
レンタル事業者は、専門知識を持った福祉用具専門相談員を配置しています。利用する人の身体の状態に合った福祉用具を選んでアドバイスします。

4. 福祉用具の決定・契約
利用する福祉用具が決まれば、事業者と契約します。

5. 納品・レンタル開始
福祉用具が納品されると、福祉用具専門相談員が使用方法、使用上の注意点などを説明し、福祉用具の調整を行います。これでレンタルがスタートします。

6. メンテナンス・アフターサービス
定期的なメンテナンスを行います。身体の状況に応じて、福祉用具の変更も可能です。

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