要介護1ってどういう状態?
他の要介護度とどう違うの?

介護サービスを受けるために必要な認定、要支援と介護度とは何か?
要介護1から5で何が違うのでしょうか?その違いを紹介します。

要介護1とは?

要支援、要介護は何が違う?

介護サービスを受けるにあたり「要支援」と「要介護」どちらに認定されるかによって、介護サービスの受けられる内容も違ってきます。「要支援」と「要介護」一体何が違うのでしょうか?

要支援とは

食事や排泄など日常生活の基本的なことは自力でできるものの、負担の大きい家事など部分的な支援が必要な状態のことです。
要支援の場合、「介護予防サービス」が利用できます。介護予防サービスは、地域支援事業として市区町村が主導。コミュニティサロンや体操教室、デイサービスや訪問介護の利用など、心身の状態を維持・改善して要介護状態を未然に防ぐことを目的としています。

要介護とは

日常生活における基本的な動作が困難で、介護を必要とする状態のこと。要介護1〜5まであり、数字が大きいほど重度になります。

要介護の場合、「介護サービス」が利用できます。訪問介護やショートステイ、施設入所など、介護者の負担軽減につながるサービスが受けられます。介護サービスは、介護保険により原則1割(所得に応じて2〜3割)の自己負担額で利用が可能です。要介護度によって介護保険の支給限度額が決められています。

要支援・要介護認定を受けるには、住まいのある市区町村への申請が必要です。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

要介護1とは

要介護1とは、部分的な介護が必要な状態。食事や排泄など身の回りのことはたいていこなせますが、要支援に比べると日常の複雑な動作が難しく、認知能力や運動能力の低下が見られます。
厚生労働省が定めた「要介護認定等基準時間」と呼ばれる指標があります。要介護1の場合、日常的な身体介助や歩行、機能訓練などに要する時間を計算すると「要介護認定等基準時間が32分以上50分未満又はこれに相当すると認められる状態」とされています。ではどのようなサービスが利用できるのでしょうか?またどのような介護用品・福祉用具が必要なのでしょうか?

要介護1の利用サービス例

1. 通所介護 デイサービスの場合 
頻度:週2〜3回
内容:施設に日帰りで通い、食事や入浴、レクリエーションやリハビリなどのサービスを受ける

2. 訪問介護の場合
頻度:週2〜3回
ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事や入浴介助、掃除や洗濯などの家事、通院時の付き添いなどを行います。

上記はあくまでも参考です。ケアマネジャーと相談して個人の状態や家族の状況に合ったケアプランを立ててもらいましょう。

要介護1の場合に必要な福祉用具例

介護保険を利用してレンタルできる福祉用具は、要介護1の場合以下の4種類のみとなります。

・歩行器
・歩行補助杖(松葉杖や多点杖など)
・手すり(ただし、工事を伴わないものに限る)
・スロープ(ただし、工事を伴わないものに限る)

要介護1ではレンタル対象外の介護用品・福祉用具でも、医学的判断により特に必要と認められるものであれば「例外給付」を受けられます。市区町村で手続きが必要となるため、まずはケアマネジャーに相談しましょう。
また、福祉用具の購入にも介護保険を利用することができますが、購入できる商品(福祉用具購入種目)が決まっています。以下は保険給付対象の福祉用具です。注意が必要なのは保険給付の対象となるのは「特定福祉用具販売」の指定を受けた事業所で購入したものだけです。指定を受けていない事業者から購入した場合は、給付対象外となります。

保険給付対象の福祉用具

・腰掛便座(ポータブルトイレや和式便器の上に置くタイプなど)
・自動排泄処理装置の交換可能部分(チューブやタンクなど)
・入浴補助用具(入浴用椅子、浴槽用手すりなど)
・簡易浴槽(空気式や折りたたみ式のもの/工事を伴わないもの)
・移動用リフトのつり具

支給限度額

要介護1の場合、介護サービスを利用する際に支給される限度額は、月額16万7650円と定められています※。
このうち原則1割(所得に応じて2〜3割)が自己負担額となります。ケアマネジャーと相談し、適切なケアプランを作成してもらいましょう。
※2019年10月より施行

要介護2以降とはこう違う



要介護1についてお話ししましたが、要介護2以降はどう違うのでしょうか?要介護2以上になると、日々の生活でできないことが増え、食事や排泄など身の回りのことへの介護がさらに必要となります。介護の負担もどんどん増えていき、家族だけでの介護が難しくなっていきます。

要介護1

食事や排泄など身の回りのことはたいていこなせるが、要支援2よりも認知能力や運動能力が低い。部分的な介護が必要。

要介護2

要介護1に比べ、日常生活でできないことが増え、理解力が低下している。食事や排泄など身の回りのことの介護が必要。

要介護3

歩行や立ち上がりなど日常生活における動作が困難で、食事や排泄など身の回りのことが介護なしではできない状態。

要介護4

要介護3よりも動作能力が低下し、介護なしでは日常生活を送れない状態。

要介護5

介護が無ければ生活が不可能で、意思の疎通が出来ない程に重度な状態。

※生活環境や本人の状態によって異なります。あくまでも目安としてお考えください。

要介護1は、部分的に介護は必要ですが、介護サービスや周りの協力があれば比較的自立した生活が送ることができる状態です。生活習慣の改善や、リハビリで「要支援」になるケースもあります。自力でできることを周りが手伝いすぎない、介護用品・福祉用具に頼りすぎないなど気を付け、身体能力の低下、要介護度の悪化につながらないようにしましょう。デイサービスや通所リハビリ、福祉用具レンタルなどの介護サービスをうまく活用し、現状維持・改善を目指しましょう。