グループホームとは?入居条件や費用は?
認知症はケアしてもらえる?

グループホームとは、どういう施設か金額面、メリットとデメリット、選び方、他の施設との違いなどグループホームについてご説明します

2021年12月10日

グループホームとは、
どういう施設?

グループホームとは、地域密着型サービスのひとつで、認知症の高齢者の方を対象とした施設のことで認知症対応型共同生活介護とも呼ばれます。グループホームでは、スタッフのサポートを受けながら少人数で共同生活を送ります。食事の準備や洗濯、掃除などの家事は、スタッフによる支援や認知症ケアを受けながら、入居者それぞれの能力に応じて分担するなど、できる限り自立して過ごせるような環境が整えられています。

グループホームの入居条件は?

【入居条件】
●65歳以上 要支援2または要介護1以上の方
(※65歳未満でも、特定疾病を持っていると対象となる場合があります)
●医師から認知症と診断を受けている方
●グループホームの所在地と同じ地域に住民票がある方

【その他】
施設によって、集団生活に支障がない、身の回りのことができるなど、独自の入居条件を設けていることがあります。

グループホームにはどのようなメリットがある?

【メリット1】認知症の症状を和らげることにつながる
グループホームでは、料理や洗濯など日常生活は、スタッフによるサポートを受けながら自力で行います。できることは自分でやるという自立した生活は、認知症の進行を遅らせることにつながります。また、認知症ケアに詳しい専門スタッフがいるため、日常生活の支援だけでなく精神的ケアも任せられるため安心です。

【メリット2】少人数制なので人間関係が築きやすい
グループホームの定員は、1ユニットにつき5〜9人、1施設に原則2ユニットまでと定められています。大規模施設のように入居者やスタッフの入れ替わりがほとんどないため、新しいことを覚えるのが難しい認知症の方にとっては、新たに顔や名前を覚える苦労がないため、人間関係が築きやすいというメリットがあります。

【メリット3】住み慣れた地域で生活を続けられる
グループホームは、地域密着型サービスのひとつなので、住み慣れた地域にある施設に入居することになります。これまで暮らしてきた土地で生活を続けられるため、環境変化による心身の負担も比較的少ないと言えます。

グループホームにはどのようなデメリットがある?

【デメリット1】定員が少なく、すぐに入居できない可能性がある
定員が定められているため少人数制となっています。そのため入居を希望してもすでに満室の場合も多く、希望する施設に空きがなく、すぐに入居できないというデメリットがあります。

【デメリット2】医療ケアが充実していない場合がある
グループホームには看護師の配置義務がありません。そのため医療ケアを受けられないことが多いというデメリットがあります。専門的な医療ケアが必要になった場合は、退去しなければならない可能性も考えられます。

【デメリット3】人間関係がこじれたときの対処が難しい
少人数制はメリットであるのですが、逆に少人数制のため人間関係がこじれてしまったときに調整が難しいというデメリットもあります。

認知症のケアをしてくれるようなサービスはある?

グループホームで認知症のケアをしてくれるサービスはあります。具体的には、専門スタッフによるレクリエーションやリハビリなどの認知症ケアを受けることができます。また、認知症ケアの一環として、公園の清掃や地域行事への参加など、地域の人々との交流を取り入れている施設も増えています。

医療体制はどうなっている?

医療体制も心配なところです。前述したとおり、グループホームには看護師の配置義務がないため、医療ケアが充実していない施設が多いです。最近では、看護師の配置や、訪問看護ステーションとの連携を密にするなど、医療体制が整っているところも増えてきています。施設によって医療ケアの充実度は異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

生活保護を受けている方は、グループホームに入れる?

生活保護を受けている方も、生活保護法による指定を受けたグループホームであれば入居することができます。施設によっては、施設全体ではなく一部の居室のみ生活保護に対応している場合もあるため、対応している居室がどのくらいあるか確認しておく必要があります。居住地域外のグループホームに入居したい場合は、その地域に住民票を移し、改めて生活保護を申請する必要があります。

グループホームに
入る際の初期費用と
月額料金の相場はどのくらい?

グループホームに入居する際は、入居時に支払う初期費用と、介護サービス費や日常生活費といった月額費用が必要になります。それぞれの費用についてみていきましょう。

初期費用

入居の際には、保証金や入居一時金といった初期費用が必要となります。費用の相場は0円〜数十万円程度で、施設によって金額は様々です。初期費用として支払った分は、退去時に修繕や清掃にかかった費用を差し引いて返還されます。

介護サービス費用

介護サービス費用とは、名前の通り介護サービスを受ける費用です。グループホームは、介護保険サービスのひとつである地域密着型サービスですので、介護保険が適用されます。基本の介護サービス費は、要介護度に応じて金額が変動します。

【介護サービス費の目安(月額)】※自己負担額1割の場合

要介護度 1ユニット 2ユニット
要支援2 22,800円 22,440円
要介護1 22,920円 22,560円
要介護2 24,000円 23,610円
要介護3 24,690円 24,330円
要介護4 25,200円 24,810円
要介護5 25,740円 25,320円


上記の基本サービス費に加えて、管理体制の強化やより充実度の高い専門的なサービスを提供している施設ではサービス加算が請求される場合もあります。

日常の生活費

日常の生活費とは
・居住費 ・食費・光熱費 ・生活用品購入費
などで毎月支払う必要があります。施設によってさまざまですが、月額10万円〜15万円程度を目安に考えておくとよいでしょう。

グループホームに
入る前に知っておきたい
注意点は何がある?

住民票を入居前に用意しておく必要がある

グループホームは、住み慣れた地域での暮らしを続けられるようにと提供されている地域密着型サービスのひとつです。そのため、グループホームに入居できるのは、事業所がある地域に居住している方に限られ、それを証明するための住民票が必要になります。

入居待ちが発生し、入居まで期間を要する場合がある

グループホーム自体は増えつつありますが、少人数制のため受け入れられる枠は限られています。今すぐ入居したくても、満室であれば空きが出るまで待つしかありません。場合によっては、数ヶ月から数年待つこともあるため、入居を検討しているのであれば、早めに行動することをおすすめします。

グループホームは
どうやって選ぶ?

【選び方1】基準を満たした適切な施設か

グループホームの設立には、以下の基準を満たしておく必要があります。下記の基準をきちんと満たしている施設かどうかを事前に確認しておきましょう。

立地 ・病院や入所型施設の敷地外にあること
・利用者の家族や地域住民との交流が可能な場所にあること
定員 ・定員は5人以上9人以下
・共同生活住居を複数設ける場合は、1事業所につき2つまで
居室 ・原則として、定員は1居室につき1人
・面積は 7.43㎡(約4.5帖)以上 ※収納設備等を除いた面積
共有設備 ・居室の近くに相互交流できるリビングや食堂などを設ける
・台所、トイレ、洗面、浴室はユニットごとに区分して設置

【選び方2】費用面が現実的か

費用面が現実的かどうかは、施設を選ぶ際に重要になります。年金受給額や預貯金など現在の経済状況を把握した上で、経済的に無理なく入居できる施設かどうか、将来的なことも考えながら検討しましょう。

【選び方3】スタッフの人数や人柄、教育・研修体制は適切か

スタッフの人数や人柄、教育・研修体制も、選び方のポイントのひとつです。入居者数に見合う数のスタッフが在籍しているか、入居者への接し方やケアは適切かなど、普段の様子を見学してチェックしてみるとよいでしょう。しっかりとした教育・研修体制ができていれば、サービスの質も上がり、入居者も安心して暮らせるはずです。

【選び方4】介護体制・医療体制は適切か

介護体制や医療体制の充実度は施設によって異なります。持病がある場合は、適切な対応を受けられるかどうかを確認しておく必要があります。看護師の配置、医療機関との密な連携を行っている施設も増えてきていますので、健康面で不安がある場合は、医療体制が整っている施設への入居を検討しましょう。

【選び方5】実際に足を運び、ショートステイで体験入居してみる

グループホームでは、空きがあれば介護保険を利用してショートステイ(短期入居)ができます。短期間施設で過ごしてみることで、実際の生活や雰囲気などを確かめることができるので、施設選びに役立ちます。ショートステイを希望する場合は、担当のケアマネジャーに相談してケアプランを作成してもらいましょう。

グループホームに
入居するまでの流れは?

【グループホーム入居までの流れ】
―1. 問い合わせ―
気になるグループホームを見つけ、直接問い合わせて資料請求や見学予約を行います。

―2. 見学―
見学をし、施設の雰囲気や、スタッフ・入居者の様子をチェックします。いくつか施設を見学し、比較してみることをおすすめします。

―3. 体験入居―
空きがある場合は、体験入居することが可能です。

―4. 申し込み―
入居したい施設が決定後、入居申込書や住民票、認知症の診断書など必要な書類を施設に提出します。

―5. 面談・審査―
利用者本人が施設担当者と面談し、入居可能な状態かどうかの審査を行います。

―6. 契約―
入居可能と判定されれば、契約を交わします。料金や緊急時の対応、退去要件など、しっかりと契約内容を確認しておきましょう。

―7. 入居―
入居時に、今まで使用していた家具などを持ち込むことも可能です。

有料老人ホーム、
介護老人保健施設、
サービス付き高齢者向け住宅との違いは?

有料老人ホーム、介護老人保健施設(老健)、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など様々な種類の介護施設があります。グループホームとは一体何が違うのでしょうか?

(1)有料老人ホームとグループホームの違い

有料老人ホームは、日常生活上の身体介護や生活支援などのサービスが受けられる施設です。グループホームとの違いは、自立した生活を送れる高齢者だけでなく、重度の要介護者の対応も行っているところです。入居一時金や月額費用は高額ですが、グループホームよりも介護体制や医療体制は充実しています。グループホームと違い入居者数が多いため、アットホームな雰囲気はあまりないかもしれません。

(2)介護老人保健施設(老健)とグループホームの違い

介護老人保健施設(老健)は、在宅復帰を目指す方のための施設です。グループホームとの違いは入居期間が限られているところです。介護老人保健施設(老健)では理学療法士や作業療法士などの専門スタッフによる介護やリハビリが充実していますが、自宅に戻れる状態になったと判断されれば退去することになります。

―介護老人保健施設(老健)について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「老健とは?特養となにが違うの?在宅復帰を目指したリハビリサービス」

(3)サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とグループホームの違い

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、要介護度が低い高齢者を受け入れている賃貸住宅のことです。グループホームとの違いは、基本となるサービスが、安否確認と生活相談だけでスタッフによる介護などは行われないこと、そして入居者同士の交流の場も少ないです。

まとめ

グループホームは、適切な認知症ケアを受けながら、住み慣れた地域での暮らしを続けられます。認知症高齢者の方はもちろんですが、利用者の家族にとっても安心できる施設といえます。定員が少ないのですぐに入居できない場合もありますが、少人数制だからこそのメリットもたくさんあります。認知症の方が家族にいらっしゃる場合は、今回の内容を参考にして、グループホームの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の制作者 

フランスベッド メディカル営業推進部

当部は福祉用具業界動向や情報収集をはじめ、当社が福祉用具貸与業者として、在宅で生活される皆様に対して、福祉用具や住宅改修を通してより安心かつ安全に、日常生活を送っていただけるよう、現場の営業所や開発・生産部門と連携して独創的な商品やサービスを企画提案しております。
当社は1983年に日本で初めて療養ベッドのレンタルサービスをスタートさせて以来、環境に配慮し、皆様へやさしさのある暮らしを追求してまいりました。
その一環として、このホームページ内でも「介護する方、介護される方に役立つ」情報をお届けしてまいりたいと思っております。

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