この記事の監修者
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フランスベッド
メディカル営業推進課
課長 佐藤啓太福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具プランナー、
社会福祉主事任用資格、知的障害者福祉司任用資格、児童指導員任用資格、
可搬型階段昇降機安全指導員、スリープアドバイザー
認知症の周辺症状(BPSD)とは何か、主な症状の種類や、原因と出現時期、行動症状、心理症状の対応方法などについて詳しく解説します。
2024年6月11日
厚生労働省の認知症施策推進総合戦略によると、2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になると見込まれています。
認知症と一言でいいますが、認知症には、中核症状と、中核症状から引き起こされる間接的な周辺症状の2種類があり、発症後は症状が段階的に進行していきます。
まず、中核症状とは、脳が萎縮し障害を受けて発生する直接的な症状のことで、記憶障害/見当識障害(時間・場所・人物)/実行機能障害/言語障害(失語)/理解力・判断力の低下/失行・失認の障害が挙げられます。
一方、周辺症状はBPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)と略称されますが、中核症状を基に本人の生活環境、性格や心理状態に影響されて、二次的に行動や精神面に現れる症状です。なお、症状の現れ方には個人差があり、周辺症状が見られない場合もあります。
―認知症の初期症状や中核症状について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶「認知症4種類の特徴や症状、割合を一覧で解説」
▶「認知症の症状一覧 種類や進行段階、速度、早期発見のコツを解説」
認知症の周辺症状(BPSD)は、近年では行動・心理症状と呼ばれています。中核症状によって二次的に引き起こされる中で、行動に現れるものを行動症状と言います。個人差はありますが、主に次のような行動がみられます。
徘徊とは、一般的に目的もなくうろうろと歩き回る行動のことを言いますが、認知症の周辺症状(BPSD)の徘徊は一般的な徘徊とは違い、本人にとっては原因や理由があって歩き回っています。しかし、周りの人に道を聞いて助けを求めるような合理的な行動ができない為、自分のいる場所や時間の感覚が曖昧になっていきます。中核症状のうち、短期記憶の障害や見当識障害が進行するのが、徘徊の主な原因と言われています。
昔住んでいた家に帰ろうとする、自宅と認識できずに家出をする、過去に亡くなった親戚や友人に会いに出かけるなど、本人なりの目的を持ったうえで外へ出ようとし、場合によっては、脱水・転倒・交通事故・行方不明につながる恐れがあります。
認知症による暴言・暴力は、在宅介護を家族が行う場合に、一番気苦労が絶えない行動症状です。体調が悪い、不安を感じるといった時にプライドが傷つくなどして周囲の人への暴言や暴力に及ぶ場合があります。ただし認知症の人すべてに見られる症状ではなく、認知症の進行により、前頭葉(感情/記憶/理性/社会性を司る)の神経細胞が損傷を受けて機能低下し、感情のコントロールが困難になることが一因だとされています。中でも、前頭葉が萎縮して発症する前頭側頭型認知症の場合は、理性のブレーキが効かず、普段抑圧している感情が爆発しやすくなります。他にも、服装や身だしなみがだらしなくなる、反社会的な行動をするなど、以前と人格が変わったように見えることがあります。
認知症の不潔行為として、尿をまき散らす、排泄物を手でもてあそぶ弄便(ろうべん)などが挙げられます。排尿障害や歩行障害のある人はどうしてもトイレまで間に合わず漏らしてしまうことがよくあります。また、失禁した時に気づかれないように片付けるつもりが、かえって汚れが広がってしまい、結果として不潔行為になってしまうこともあります。
一般的に中核症状の中の見当識障害・実行機能障害により、不潔行為を発症することが多いと考えられており、おむつや下着の中の排泄物を、不快感から手で取り除こうとしたり、便と認識できないまま素手で触ったりして、寝具や衣類などにつけてしまうことがあります。
異食とは、食べ物でないものを口に入れる、飲み込んでしまう行為のことを言います。これは、認知症が進行するにつれて、食品と食品でないものを的確に見極めることができなくなっていくことが原因です。特に認知症の中期以降で起こりやすい症状です。認知症の影響によって空腹や満腹を感じる脳神経へのダメージがあり、ストレスや不安を感じる場合は、時間に関係なく異食が発生しやすくなります。服のボタン、ティッシュペーパー、落ちているゴミ、植木鉢の植物など、目につくものは何でも口に入れてしまいます。洗剤、ビニール袋、たばこ、電池など、物によっては身体に悪影響があるうえ、時として命に関わることもあり得ますので注意が必要です。
認知症の周辺症状(BPSD)のもう一つである心理症状は、一般的には「怒ることが増えた」「物事に関心を持たなくなった」「物が無くなると誰かに盗られたと疑う」など、精神面での症状が多くみられます。行動症状と同様に症状の出方の個人差は大きくあります。
認知症が進行するにつれて、これまで無理なく普通に行えていた日常の行動でも自分でできないことが徐々に増えてきます。そうなることで自分自身が変になっていくように感じてしまい、不安や焦燥感を抱くようになります。また、心に余裕がなくなるため、トラブルに遭遇するとパニック状態に陥る傾向があり、不安感が強くなると、自分に自信が持てず他人に頼ることが増えて依存するような行動を取ります。例えば、シャドーイングと呼ばれる配偶者につきまとう行為などが見られます。他にも、焦燥感が高まるとイライラしやすく、些細なことで怒りを表すようになり、大声で叫ぶ場合もあれば、一人にされることを異常に怖がる場合もあります。
認知機能障害で日常生活の動作に制約が出てくると、自分の変化に喪失感を持つので、気分が落ち込んで抑うつ状態になる場合がよくあります。脳萎縮や血管障害も一因ですが、レビー小体型認知症の場合は合併症として抑うつが発症しやすいと言われています。60歳以上ではじめてうつ症状が出ると、レビー小体型認知症の初期症状として現れている可能性があります。
一般的に抑うつ状態だと気持ちが悲観的になりがちですが、認知症の場合はあらゆることに関して無関心になる傾向が強くなります。今までに外出や趣味を楽しんでいた人でも、急に家に引きこもるようになることもあります。
認知症で気分が沈むと、自分自身についても、身の回りのことや周囲のことについても関心や意欲を失う場合があります。無気力で何もする気が起きないことを「無為・無反応(アパシー)」と呼びますが、特にレビー小体型認知症でよく見られる症状です。何かをしてみたいという気力が萎えて、自分から積極的に行動することがなくなります。興味もやる気も出ないため、人との交流を避けるようになったり、家や部屋に閉じこもりがちになったり、食欲がなくなる、眠れない状態になるなどの可能性もあります。
幻覚は、実在しないものを実在するかのように知覚し体験する症状のことで、幻視・幻聴・幻臭・幻味・体感幻覚などがあります。
幻視はレビー小体型認知症でよく発生する周辺症状の一種です。実際のものと全く別に見える、本当の色と違って見える、故人などこの世に存在しない人が見えるなどの症状があります。見えるものは様々ですが、動きを伴う小動物や虫、人間が多いようです。
妄想は認知症の代表的な症状で、病的な思考基盤から導かれる誤った思い込みです。
妄想で特に多いとされているのが、記憶障害による、もの盗られ妄想で、大切なものを盗られたと周囲に訴える症状です。他にも、被害妄想・嫉妬妄想・追害妄想などがあります。
認知症の周辺症状(BPSD)は、中核症状に付随して、環境要因・身体要因・心理要因などが相互に作用した結果として生じます。周辺症状(BPSD)が起きる原因は、周囲からの刺激が認知症の人にどのように伝わるかによって違ってきます。介護者や周囲の人が中核症状について否定・叱責・無視・疑い・強制などの反応をすることによって、本人の不安が増幅して精神状態が乱れることが周辺症状の要因とされています。
認知症は前兆期・初期・中期・末期と段階的に進んでいきますが、周辺症状も認知症の段階ごとに違った症状が起こります。認知症の度合いや特徴別の主な周辺症状について次の表にまとめました。
出現時期 | 認知症の度合い | 認知症の特徴 | 主な周辺症状 |
前兆期 | 認知症の前段階 | 軽度認知症障害(MCI)生活に支障ないレベル | 不安、抑うつ、意欲減退など早期発見で改善できる |
初期 | 軽度 (約1~3年) | 直前のことを忘れる | 無気力、妄想など |
中期 | 中度 (約2~10年) | 日常生活が困難 | 無関心、妄想、幻覚、徘徊など |
末期 | 重度 (約8~12年) | 寝たきり、意思疎通不可 | 異食、失禁、弄便(ろうべん)など |
時間的経過に伴って、特定の周辺症状が現れやすい時期があります。
例えば、不安や抑うつは早い段階で現れやすく、中期になると幻覚・妄想や徘徊が多くなる傾向があります。物盗られ妄想については、アルツハイマー型認知症に多いとされ、初期の段階から発症しやすいと言われています。認知症末期にはいろいろな知的機能が大幅に低下するため、異食や不潔行為などの周辺症状が見られるようになります。
認知症の周辺症状(BPSD)の治療方法には、薬に頼らない非薬物療法、薬を用いる薬物療法があります。
非薬物療法では、効果が認められている療法をベースに治療を行います。対して、薬物療法の中には症状によって2つの治療法があり、処方する薬が違います。基本的には、非薬物療法を優先させ、改善がみられない場合は、薬物療法も検討しましょう。
非薬物療法とは、薬を利用せずに治療的アプローチを行うことで、リハビリテーションと心理療法が挙げられます。
リハビリテーションは、脳への刺激が目的の、わずかな運動を取り入れた治療法で、理学/作業療法士などの専門家が担当します。理学療法(運動療法)・作業療法とも呼ばれ、身体的な環境や周りの環境を整えて、運動や作業を通じて生活支援につなげます。
心理療法の代表としては回想法があります。コミュニケーションを介在させて、脳の活性化を目指す治療法で例えば、昔の思い出を語る、昔話を聞くなどをするだけで、心を安定させる効果が期待できます。
他にも、好きな歌を歌う、楽器を演奏するなどで心身をリラックスさせ、ストレス緩和を図る音楽療法。芸術療法、アロマセラピー・ペットセラピー、園芸療法、レクレーション療法などがあります。
いずれの治療方法もあくまでも無理強いをせず、本人主体で楽しみながら前向きにできるものを取り入れるようにしましょう。
【1.過活動症状の場合】
興奮状態になる過活動症状の場合、抗精神病薬または抗てんかん薬を使います。 抗精神病薬は、暴言・暴行などの過活動症状に適しており、従来型の定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬の2種類あります。脳内のドーパミン神経の活動を抑え、症状の緩和や改善が可能です。
鎮静作用が高い定型抗精神病薬は、副作用が出やすいため少量使用にした方が良いでしょう。
【2.低活動症状】
意欲が減退するなどの低活動症状に対しては、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRl)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬が処方されます。特にアルツハイマー型認知症に有効なのが、ガランタミン/ドネペジル/リバスチグミン等の抗認知症薬です。抗認知症薬は中核症状の進行抑止に役立ち、比較的軽度な状態を保てると見込まれています。
認知症の周辺症状(BPSD)の現れ方は人によって異なります。家族が実際に介護を行う時に、対応に大変苦労をするのが周辺症状です。特に、認知症の中期以降は、中核症状となる認知障害と比べても、精神的な負荷が大きくなることが想定されます。要介護者の状況に即した対応の仕方を具体的に説明していきます。
―認知症の方への対応についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。-
▶「認知症の方との良い接し方は?家族がなってしまった際の対応・介護のポイントを解説」
▶「介護うつとは?特徴や原因、ならないための対処法をご紹介」
ここでは、各行動症状についてのそれぞれの対応方法をご紹介します。ただし、先述したように行動症状は様々な要因が複雑に絡みながら出現するものであり、個人差があるため、紹介する対応のすべてが当てはまるとは限りません。それを踏まえた上で、参考にしてみてください。
●外出時は一緒に出かける
外出したがる時は、必ず誰かが付き添って見守るようにしましょう。
簡単な質問をして、行き先などをさりげなく確認しておけば安心です。
●名札を持たせる/名札を縫い付ける
氏名/住所/連絡先を記入した名札を衣類や持ち物に縫い付けて誰でもわかるようにしておきます。
●GPSシステムを利用する
介護保険による貸出サービスなどを利用して、いつでも徘徊の防止や見守りができる状況にしておくべきです。近年では、介護保険が適用されるGPS適用商品などもあるため、担当のケアマネジャー、お住いの自治体などに確認してみましょう。
―徘徊についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。-
▶「徘徊とは?原因や予防法・対処法をご紹介」
●その場から離れる
感情的になっている間は、落ち着くまで待ってください。
●暴言や暴力の原因を探る
原因がわかったら、言い分をしっかり聞いて認めてあげましょう。
●自尊心を傷つけない対応をする
否定や命令は避けて、できることを褒めるようにします。
●否定語を使わない … 「ダメ」 「でも」 など
●介護者もストレスを解消する場が必要
―認知症による暴言・暴力ついてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。-
▶「認知症による暴言・暴力|対応方法や原因、具体例を解説」
●トイレに行くよう周囲で声かけをする
特に食後や、排尿が多くなる午後から20時頃が効果的です。漏らさないよう未然に防ぎましょう。
●こまめにおむつを確認する
排泄物による不快感をできるだけ早く除去すれば、不潔行為の防止につながります。
●ポータブルトイレを利用する
●使い捨て手袋/消毒液/除菌グッズ/雑巾などを常に用意しておく
―認知症による弄便(ろうべん)についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。-
▶「弄便(ろうべん)はなぜ起きてしまうの?原因と対策を解説」
●手の届く範囲や目の届く場所に物を置かない
●薬やお菓子は包装紙から取り出して手渡す
●食事回数を増やす
常にお腹が空いて異食する人には、食事を小分けして回数を増やすのが効果的です。
●生活リズムを整える
食後の歯磨きを習慣化すると異食が改善されます。
●ストレスを取り除く
●医師/ケアマネジャー等に相談する
常に見守りが困難であれば、ショートステイなどのサービスを利用します。
●危険物の場合はすぐ救急対応する … 紙類、ビニール袋、洗剤、タバコ等
―認知症の人の食事についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。-
▶「認知症予防に効果的な食べ物は?食事方法や悪い食べ物も解説」
心理症状は、不安やストレスなどの精神的な負荷が要因となって現れる症状です。
心の中の症状は目に見えないため対応が難しいこともありますが、本人の気持ちに寄り添いながら理解しようと努力することが何よりも大切です。
アルツハイマー型認知症の場合は、記憶障害を自覚する早期の段階から、不安感を抱くようになります。
認知症初期では、自分の言動に矛盾があることに気づき自信を失うため、不安感が募っていくようになるのです。この不安感から他の周辺症状に進展するので可能な限り早めの対応策が望まれます。
●気持ちを理解する
表情や話している言葉から不安な気持ちや焦燥感を持っているかどうか推察できます。叱責やなじる行為は禁物です。
●話をじっくり聞いてあげる
要介護者の今の気持ちや考え、話を熱心に聞くようにしましょう。聞いてもらえるだけで気持ちが楽になり、不安が解消しやすくなります。
●積極的に声かけをする
いつも気にかけてもらっていることがわかり、安心できます。
●落ち着いてゆっくり話しかける
●目を見て笑顔で優しく接する
●安心できる居心地のいい環境にする
●励ましの言葉をかけないようにする
がんばって、などの励ましの言葉はかえって症状を悪化させてしまう場合があります。気持ちが落ち込んでいる時に励まされることで逆に本人を追い込んでしまうことになりますので、むしろ無理にがんばらなくていいと言ってあげましょう。
●無理強いはしない
真面目な性格な人ほど無理をしてがんばってしまう傾向があります。頑張り過ぎることは逆効果のため、強要することは絶対に避けましょう。余裕を持って気楽に考えるよう伝えてあげてください。
●負担にならないことをしてもらう
負担にならない程度なら、何かお願いして手伝ってもらってもいいでしょう。感謝の言葉を添えてコミュニケーションを取ってください。カーテンを開ける、物を取って渡すなどなにか役割があると嬉しいものです。
●日光浴をする
太陽光を浴びると体内リズムが安定し、うつ症状に効果があると言われていますから、体調がよければ散歩や外出がおすすめです。
●介護者が穏やかな気持ちでいるようにする
介護者がイライラしていると、雰囲気が悪くなり、要介護者の状態に影響を及ぼします。
無気力・無関心はうつ病とよく似ていますが、特に意欲ややる気、興味が大幅にダウンしただけで、気分はフラットな状態のままです。生活習慣が乱れ、無精な面が目立つため、何もしなくなります。家族や介護者との信頼関係に基づいたサポート体制が必要です。
●規則正しい生活をする
起床/就寝/食事の時間を決めて規則正しい生活をするようにしましょう。毎回必ず声かけをしましょう。
●達成しやすい簡単な目標を設定する
着替えやトイレなど自力で達成しやすい簡単な目標を設定し本人に任せましょう。 着替えやトイレなど自分でできる簡単な目標を設定することは、自信や自立心を育てるうえで重要です。しっかりと見守り、必要に応じてサポートしましょう。
●必要なタイミングで温かく声かけをする
常に一緒に行動する必要はないですが、モチベーションが下がらないようにタイミングのいいところで声かけをします。
●達成したら褒めて、一緒に喜ぶ
目標を達成するごとに褒めること、一緒に喜ぶことを忘れないようにしましょう。
●まず話をじっくり聞く
話を聞く前にあり得ないと突っぱねてしまうのは避けてください。何が見えているのか、どのように感じているのかを本人から話してもらい、じっくり耳を傾けるようにしましょう。
●幻覚や妄想の内容を否定しない
本人にとって幻覚や妄想が起きているのは、紛れもない事実です。その事実を否定してしまうと、自分自身まで否定されていると受け取られてしまいます。まず話をよく聞いて、状況を理解するようにしましょう。
何かが見えると言われた場合、手が届く所であれば、実際に触ってもらうなどすれば何もないと気づいてくれることもあります。
―認知症による幻覚・妄想についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。-
▶「認知症の妄想(作り話)とは?症状の特徴や原因、対応方法まで解説」
原因となる病気によって、認知症の進行を薬で抑える、手術で症状の改善が可能になる場合もあります。治療は早いほど効果が期待できます。本人だけでなく、介護をする家族のためにも、早期発見、早期治療を目指しましょう。次のような認知症の初期症状を見逃さないでください。
【物忘れ】
同じ話を繰り返す、約束を忘れる、物をよくなくす
【集中力低下】
家事を途中でやめる、テレビドラマを最後まで見られない、新聞などを読まなくなる
【判断力低下】
お釣りがわからない、赤信号で渡ろうとする、会話が成立しない
【心の異常】
趣味に関心がなくなる、人付き合いを避ける、最近怒りっぽい
―認知症の初期症状についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。―
▶「認知症の初期症状とは?早期発見のポイントと進行を遅らせる方法を解説」
認知症の周辺症状(BPSD)とは何か、主な症状の種類、原因や出現時期、治療・対応方法について解説しました。周辺症状とはあくまでも二次的な症状のことを指しますが、脳の障害により直接引き起こされる中核症状に増して、本人やそれをケアするご家族の負担が大きくなっていることからまさに中核的な症状とも言えます。そのため現在では周辺症状ではなく、認知症の行動・心理症状(BPSD)という言葉が多く使われています。周辺症状(BPSD)はタイプによって治療方法が変わりますが、悪化を避けるためにもできるだけ早期発見し、介護者や周囲のサポートでも軽減できるように努めていきましょう。
―参考―
▶「厚生労働省 認知症ケア法-認知症の理解」
▶「認知症介護情報ネットワーク 認知症ケア研究誌 BPSDの定義、その症状と発症要因(2018)」
フランスベッドは、日本で初めて療養ベッドのレンタルを始めたパイオニアとして40年以上にわたり介護用品・福祉用具のレンタル事業で選ばれ続けてきました。
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