認知症の治療法や予防法はある?
認知症は早期発見と治療が大切です。認知症の前段階として「MCI(軽度認知障害)」の疑いも考えられますので、認知症に進行する可能性を未然に防ぐためにも早めの受診が必要です。
認知症の種類や原因次第で進行を遅らせる、適切なケアのおかげで改善するといった場合もあります。
少しでも気になることがあれば、早い段階でかかりつけ医または専門の相談窓口へご相談ください。
【認知症の初期チェック】
(1)忘れていることに気づかない?
認知症になると忘れているという自覚がなくなります。忘れていることに気付けなくなっている場合は、認知症の可能性があります。
(2)できごと全体を忘れている?
朝食の献立を思い出せないという部分的なもの忘れは加齢によるものだと思われますが、朝食を食べたこと自体を忘れているなど、できごと全体を忘れている場合は認知症の可能性があります。
(3)日常生活に支障が出るくらい忘れる?
大切な約束をすっぽかす、自分が体験したことを忘れてしまうなど、日常生活に支障をきたすほどに忘れることがある場合は、認知症の可能性があります。
【認知症の種類】
■アルツハイマー型認知症 ■脳血管性認知症 ■レビー小体型認知症 ■前頭側頭型認知症(ピック病)
【認知症の検査】
(1)認知機能検査… 記憶・注意・計算・言語など
(2)画像検査… CT/MRI検査など
(3)血液検査… ホルモン・栄養素・代謝の異常や感染症のチェック
(4)脳髄液検査
【認知症の治療】
薬による薬物療法と、リハビリやケアによる治療に大別されます。
【認知症の予防法】
認知症の予防とは、認知症になる時期を遅らせる・進行を遅らせることを意味します。
認知症は生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など) と関連性があると考えられているので、
下記の生活習慣の改善が、認知症予防に大いに役立ちます。
(1)バランスよく食事をする
(2)定期的に適度な運動をする
(3)良質な睡眠を心がける
(4)余暇活動を楽しむ
(5)努めてコミュニケーションをとる