予防法
認知症の予防法としては、初期段階に発見し進行をゆるやかにすることと認知症になることをできるだけ遅らせるための取り組みがあります。具体的な予防法としては、認知症と密接な関係があるといわれる「生活習慣病」「コミュニケーション」「運動」「食事」の4つについて日常生活の中で気をつける次のような方法があります。
■生活習慣病を予防する
生活習慣の乱れは、認知症の発症リスクを高めるといわれています。運動習慣、食習慣、休養、喫煙、飲酒など見直すことで、生活習慣病を予防しましょう。認知症のリスクを下げるだけでなく、がんや心臓病、脳血管疾患などの大きな病気の予防にもつながります。
■コミュニケーション
コミュニケーションをしっかりとるようにしましょう。コミュニケーションをとり相手の気持ちに配慮したり、自分の考えを述べたりすることで脳が刺激され、活性化されていきます。よく外出する、友人など周囲と会話する機会が多い方は、認知症の発症リスクが低いという調査結果もあるくらいコミュニケーションをとることは大切なのです。
■運動
運動をして体を動かすことは、脳も動かすことになります。そのた運動することが認知機能低下の防止につながっているという研究結果も多数報告されているくらいです。激しい運動をする必要はありませんが、1日に30分程度外を歩くなどの有酸素運動は認知症予防に効果的といわれています。
■食事
普段何気なくとっている食事も、認知症の予防に大きく関わっています。野菜や果物、青魚などをバランス良く食べると認知症の発症予防につながり、一方で脂身やマーガリンなどの脂肪酸は、認知症の発症リスクを上げるという報告もあります。