ケアプランの例
ケアプランには記載しなければならない項目がたくさんあり、利用者の状況に応じて内容も異なります。今回は、ロングショートステイのケアプランが具体的にどのような内容になるのか、いくつかの項目の記載例をご紹介します。
【利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果】
■本人:家の中で過ごすことがほとんどで楽しみもない。日常生活上のことは夫に頼らざるを得ない状況だが、夫にはなるべく迷惑をかけたくない。
■家族(夫):自身も高齢であるため介護の負担が大きく、今後も在宅介護を続けていく自信がない。入所申し込みをしたがなかなか順番が回ってこず、もし入所までに自分が倒れてしまったらと万が一のことを考えると不安に感じる。 本人の身体状況と家族の介護力を勘案すると、夫婦2人で在宅生活を送ることは難しいと思われる。ロングショートステイを利用し、介護負担の軽減を図りながら特別養護老人ホームの空きが出るまでショートステイの利用を継続していく必要がある。
【生活全般の解決すべき課題(ニーズ)】
介護者の負担を減らし、見守りのある環境で安心して生活を送りたい。
【目標】
■長期目標
介護に関わる不安を解消し、本人が生活への意欲を持って安心して過ごせるようにする。
■短期目標
介護者が休養できる時間を確保し、本人には他者との会話や活動などを楽しんでもらう。
【援助内容】
ロングショートステイの利用
・介護者に代わって日常生活の介護を行う
・レクリエーションへの参加
・職員や他の利用者とのコミュニケーションを楽しむ
※上記はあくまでも一例ですので参考程度にお考えください。
―ケアプランについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください―
▶ 「ケアプランとは?介護に必要な計画書の作成方法と注意点について解説」
―参考―
▶ 厚生労働省「居宅サービス計画書標準様式及び記載要領」