【対策方法1】食事に気を付ける

高齢者の肥満対策方法として、まずは食事に気を付けましょう。高齢者の場合、ダイエットのためと考えて食事の量を減らしてしまうと、必要となる栄養素を十分にとれず栄養不足になってしまう恐れがあります。摂取カロリーを気にしながらも、栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切です。下記を参考に、食生活を見直してみましょう。
●バランスよく栄養をとる
バランスよく栄養をとるように心がけましょう。毎食、主食・主菜・副菜を揃え健康な身体づくりに必要なたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がとれる、バランスのよい食事にしましょう。
揚げ物や中華料理などの脂質が多い食べ物は、エネルギーの過剰摂取につながります。過剰分は体脂肪として体内に蓄えられてしまうため、油の多い食べ物は食べる量や頻度に注意しましょう。
●自分に必要なエネルギー量を把握する
自分に必要なエネルギー量はどれくらいなのかを把握し、食べ過ぎを防ぎましょう。適切な食事量の目安は、年齢や体型、身体活動量などにより異なります。これを知っておけば、外食するときや市販の食品を購入するときにも役に立ちます。
●1日3食きちんと食べる
1日3食きちんとなるべく決まった時間に食事をするように心がけましょう。食べないことで、身体に必要な栄養素とエネルギーが十分にとれないこともありますし、暴飲暴食につながることも考えられます。夜にドカ食いをすると、エネルギーの消費量が少ないため、太りやすくなってしまいます。身体に必要な栄養素とエネルギーをしっかり摂取するために、規則正しい食事を目指しましょう。
●ゆっくりよく噛んで食べる
ゆっくりよく噛んで食べることで、脳の満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防ぐことができます。早食いは、食後に血糖値が上がりやすく、糖尿病を発症するリスクも高まりますので、毎食ゆっくりよく噛んで食べましょう。
●塩分、糖分の摂りすぎに注意する
塩分、糖分のとりすぎに注意しましょう。 塩分の摂りすぎは、心臓や腎臓の異常につながる可能性があります。出汁や香辛料、ハーブなどを活かして塩分控えめでの調理や、濃い味のスープは飲み干さずに残すなど、減塩のために工夫しましょう。糖分の摂りすぎにも注意が必要です。お菓子など甘いものの間食が多いと、糖分の摂りすぎや食事量が減ってしまい、栄養バランスが崩れてしまうことが考えられます。また、ジュースなどの糖分を多く含む飲料は、肥満の原因になるだけでなく、血糖値の急激な上昇につながり、さらなる喉の渇きを感じさせてしまいます。間食はなるべく控え、水分補給はできるだけ水やお茶などの糖分が含まれていない飲み物にしましょう。 肥満症の場合、体質や持病の有無など、身体状況によって食事療法は異なります。食生活の改善を始める前に、まずはかかりつけの医師などに相談しましょう。