介護で必須の寝返りの介助方法を分かりやすく解説

介護するときに必要となる寝返り介助について、寝返りの重要性や寝返りできないことで発症する床ずれの予防方法、体位変換の方法、寝たきりの方の介護の注意点から、フランスベッドおすすめの介護ベッドまでご紹介します。

2021年2月22日

寝返りの重要性

寝返りがなぜ重要かというと、自力で寝返りができないと床ずれを発症するリスクが高まるためです。
寝返りとは本来、血の巡りを良くするために無意識に行う動きです。しかし、加齢による筋力の低下、病気やケガなどによって寝たきりになってしまうと自分の力で寝返りができなくなります。
寝返りができずに長時間同じ体勢のままでいると、骨の突き出した部分の皮膚に体圧がかかり、血液の循環障害(血の巡りが悪くなること)を引き起こします。このような状態になると、皮膚や皮膚内部の組織、筋肉などに酸素や栄養が行き渡らず、床ずれ(褥瘡)を発症します。床ずれが悪化すると、傷が筋膜や骨にまで達することもあり、治療に時間がかかってしまいます。ですから床ずれを発症しないためにも自力で寝返りができない場合は、定期的に体位変換を行ってあげることが大切なのです。

床ずれの予防方法

(1)床ずれを早期に発見する

毎日皮膚の状態を観察し、床ずれをできるだけ早く発見できるようにしましょう。床ずれができた直後の約1〜2週間は、赤みや水ぶくれ、内出血などの症状が見られます。30分程度で赤みがなくなる場合は、床ずれではないと思われます。しかし、赤みが残るなどの異常が見られるときは、自己判断せずに医師や看護師に相談しましょう。異常が見られる部分をマッサージするなど刺激を与えると、さらに床ずれを進行させてしまう恐れがあるため注意しましょう。

(2)定期的に体位を変換する

定期的に体位変換をして姿勢を変え、皮膚の同じ部分ばかりが圧迫されないようにしましょう。目安として、自力で寝返りが打てない方の場合は、一般的に約2時間を超えない程度に1回程度の体位変換を行うのがよいとされていますが、身体状況やご使用されている床ずれ防止マットレスの仕様や種類によって、適正時間・感覚は変わる場合もあります。

(3)体圧分散マット等を利用する

体圧分散効果のある静止型マットレスやエアマットレス、エアクッションなどを活用して、体圧分散ケアを行うことも大切です。体圧分散効果を持つエアマットレスは床ずれ防止用具とも呼ばれ、マットレスと肌が触れる面積をできる限り広くして、皮膚の同じ部分に加わる圧力を分散させます。骨の突き出した部分など、一点にかかる圧力を減らすことによって床ずれを予防します。床ずれ防止用具は、介護保険を利用してレンタルできる福祉用具のひとつです。介護保険を利用することにより、利用対象の方は費用の1割(所得に応じて2~3割)の自己負担でレンタルすることが可能です。

―床ずれの予防方法や防止するための介護・福祉用具について、くわしくは、こちらをご覧ください―

▶ 「床ずれはなぜ起こる?床ずれ防止のポイントと、 おすすめ介護・福祉用具までご紹介」

▶ 「床ずれを防止するための介護・福祉用具の選び方」

体位変換の方法

(1)各体位の名称を理解する

体位変換を行うにあたって、まずはそれぞれの体位の名称を知っておきましょう。介護の現場では一般的に使われる用語ですので、理解しておくことで介護ヘルパー等と会話する際にも役に立ちます。

【主な体位の名称】
① 仰臥位(ぎょうがい)・・・仰向けに寝ている状態のこと。
寝たきりの場合、仰臥位(ぎょうがい)の状態でいるのがいちばん長くなります。仰臥位(ぎょうがい)の状態のときには、おしりの中央にある仙骨部、肩甲骨、ひじ、かかと、後頭部などに床ずれができやすいといわれています。

② 腹臥位(ふくがい)・・・うつ伏せで寝ている状態のこと。
清拭(せいしき)や治療を行うときに、この状態になることが考えられます。腹臥位(ふくがい)の状態のときには、頬、肩、ひざ、つま先に床ずれができやすいといわれています。女性は乳房、男性は性器に床ずれができる場合もあります。伏臥位(ふくがい)と書く場合もあります。

③ 側臥位(そくがい)・・・横向きで寝ている状態のこと。
側臥位(そくがい)の状態は不安定でバランスを崩しやすいので、手や足の位置に気をつけ、安定した姿勢にしてあげることが大切です。側臥位(そくがい)の状態のときには、太ももの付け根の外側にある大転子やひざ、くるぶし、骨盤の左右に張り出している腸骨に床ずれができやすくなります。耳や肩、ひじなど上半身にも床ずれができることもあります。

④ 長座位(ちょうざい)・・・上半身だけを起こし、両足を伸ばして座っている状態のこと。
長座位(ちょうざい)の状態のときには、臀部(おしり部分)に床ずれができやすいといわれています。
介護ベッドの背上げ機能を使用すれば、簡単に長座位(ちょうざい)の姿勢をとることができます。

⑤端座位(たんざい)・・・椅子やベッドの端などで足を下ろして座っている状態のこと。
車椅子に腰をかけているときも端座位(たんざい)の状態になります。端座位(たんざい)の状態のときには、臀部(おしり部分)などに床ずれができやすいといわれています。
車椅子の場合は、背もたれやひじ掛けが付いているため、背中やひじに床ずれができることもあります。

(2)体位変換をしやすくする方法

体位変換をするときに重要なのが、重心の移動です。仰臥位(ふくがい:仰向けに寝ている状態)のとき、重心は体の中心にあります。
例えば、仰臥位(ふくがい)から左向きに寝返りをさせる場合は、手を左側に倒したり、ひざを立てて左側に倒すなど、あらかじめ重心を体の左側に移しておくことで、寝返りしやすくなります。

【体位変換の方法】
<①全介助の方の場合>
(1)寝返りをする方向に枕を少しずらしておきます。
   こうしておくと、寝返りした後に枕から頭が落ちるのを防ぐことができます。
(2) 両ひざを立てて、寝返りをする方向にひざを倒します。
(3) 肩と腰を支えながら、横向きにします。
(4)横向きになったら、体全体で「く」の字を作るように腰を後ろに引いて、無理のない姿勢にします。
(5)上側になっているひざを寝返った方向にずらし、姿勢を安定させます。
(6)姿勢をキープできない場合は、背中にクッションや丸めた布団などを当てて支えるようにましょう。
※片麻痺の方の場合は、麻痺している側が下にならないように注意しましょう。

<②一部介助の方の場合>
(1)寝返りをする方向に枕を少しずらしておきます。
   こうしておくと、寝返りした後に枕から頭が落ちるのを防ぐことができます。
(2)両ひざを立てて、胸のあたりで両手を組み、腕を天井方向にまっすぐ伸ばしてもらいます。
(3)腹筋をするように少し頭を浮かせてもらったら、手とひざを持って支えながら横向きに倒します。
(4)全介助の方の場合と同様に姿勢を整え、バランスを安定させましょう。

寝たきり介護をする場合の
注意事項

【注意事項1】事前に声かけをする

寝たきりの方の介護をするときは、必ず事前に本人に声かけをしながら行いましょう。例え家族であっても、突然身体に触れられると誰でも驚くものです。また、認知症の方の場合は、これから何をされるのかわからず、恐怖心や不信感を持ってしまうことがあります。「これから両ひざを立てますね」とか「今から横向きになりますよ」などと何かするときは必ず声をかけてから行うように注意してください。

【注意事項2】皮膚の状態を確認する

日頃から皮膚の状態を見て、異常がないかどうかを確認しましょう。確認をするためだけに皮膚を見ることはできないと思いますので、衣類の着脱や排泄介助、入浴介助など介護の動作を行うときに同時に観察するようにしましょう。片麻痺の方の場合は、麻痺のある側に異変があっても自分で気づくことはできません。介護する家族が気づいてあげるようにしっかりと確認するようにしましょう。おむつを着用している方の場合は、蒸れや摩擦・ずれによって皮膚の炎症が起きやすくなりますので注意してあげましょう。

【注意事項3】ベッドのシーツはしわができないように注意する

シーツにできた小さなしわでも皮膚を圧迫し、床ずれを引き起こす原因となる場合があります。シーツを交換するときは、きちんとしわを伸ばしましょう。しわを伸ばすために体の下に手を入れるときは、滑りやすい手袋やビニール袋を使用して行うと便利です。

介護を助ける介護ベッド


介護ベッドは、利用者の状態によって介護を助ける様々な種類があります。
ここではフランスベッドがおすすめする介護ベッドをご紹介します

◆フランスベッドがおすすめする介護ベッド

1)体位変換を支援する介護ベッド


【自動寝返り支援ベッド】
体位変換をベッドが自動で支援します。
ゆっくりと時間をかけ、自動でべッドを傾けて体位変換することができるので夜間も利用者の睡眠を妨げず、介護者の負担を軽減させることができます。

自動寝返り 支援ベッド
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2)立ち上がりをサポートする介護ベッド


【離床支援マルチポジションベッド】
ひとつのボタンでベッドがイスになって立ち上がりまでをサポートする介護ベッドです。ベッドポジション、リクライニングポジション、シーティングポジション、スタンディングポジションの4つのポジションをとることができるので、利用者は様々な姿勢がとりやすくなり、介護者も移乗介助などの負担を軽減することができます。


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3)介護ベッドの高さを状況にあわせて変えられる介護ベッド


【超低床フロア―ベッド】
昼は乗り降りや介護をしやすいように高い位置で、夜は就寝時の転落などがないように低い位置での利用が可能。介護する方、介護される方、両方の負担を軽減する安心、安全な介護ベッドです。


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4)体型や症状にあわせてサイズを選べる介護ベッド


【マルチフィットベッド】
人がモノにあわせるのではなくモノが人にあわせるという考え方のもと、ボトムの長さやひざの位置などを体型に合わせて選べる介護ベッド。ひざの位置をあわせることで利用者にとっては快適な背上げが行うことができる、介護者にとっても引き上げる労力が軽減するなどのメリットがあります。


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―介護ベッドについてもっとくわしく知りたい方は、こちらをご覧ください―

▶ 「介護ベッドの知りたいこと」

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