床ずれを防止するための介護・福祉用具の選び方

床ずれを防止する方法、床ずれに最適な介護・福祉用具の選び方についてわかりやすく紹介します。

床ずれが発生する直接的な要因は 3つ!

1.圧迫が原因の床ずれ

圧迫が原因の床ずれは骨の突き出た部分などに自分自身の体重がかかり、 皮膚の同じ部分が長時間圧迫されることで発生します。寝たままや座ったままの状態が長時間続くと、マットレスや車いすに触れている皮膚の同じ部分が圧迫され続け、血の巡りが悪くなって床ずれになるリスクが高まります。麻痺などで身体を動かしにくく、寝たきりの場合は特に注意が必要です。

2.不潔・湿潤が原因の床ずれ

不潔や湿潤が原因の床ずれは汗や尿、便などによる皮膚の汚れ、湿った状態によって発生します。下着やおむつの中で蒸れてふやけた皮膚や、汗や排泄物で汚れた皮膚はダメージを受け、少しの刺激でも傷つきやすく、床ずれを引き起こしやすい状態となります。寝たきりで失禁が続いている(特に下痢が続いている)場合や、毛布やふとんのかけすぎ、重ね着のしすぎで汗をかきやすくなっている場合に注意が必要です。

3.摩擦・ずれが原因の床ずれ

摩擦やずれが原因の床ずれはマットレスや車いすなどと皮膚がこすれ、ずれが起きることで発生します。ずれとは、皮膚の表面と内部が互い違いにずれることでベッドの背上げをするときや、体を拭くときなどにずれが生じます。ずれが起きると血管が引き伸ばされて細くなり、血行が悪くなって床ずれが発生しやすくなります。自力で体の向きを変えられない場合、シーツや衣類のしわとの摩擦が床ずれの原因になることもあるため注意が必要です。

床ずれ防止のポイント

【1.圧迫が原因の床ずれ防止のポイント・・体圧を分散させて圧迫を減らしましょう】

■寝ているときは、同じ姿勢が続かないように体の向きを変えて、肌の同じ部分にかかる圧力を減らしましょう。
■自分で寝返りを打てない場合は、介助者が約2時間に1回は体位変換を行い、姿勢を変えてあげましょう。
■座っているときは、横から見て股関節、膝関節、足関節が90度になるようにし、太もも裏の広い面積で体圧を受けるようにします。長時間座ったままにならないよう、15分に1回おしりを浮かせて座りなおすようにしましょう。

●効果的な床ずれ防止用具
肌が触れる面積を広くして、骨の突き出た部分など一点にかかる圧力を分散させるマットレスやクッションなどの体圧分散用具が効果的です。
他にも体位変換を簡単にするクッションや自動で寝返りを支援するベッドなど、床ずれ防止用具にはさまざまな種類があります。こうした福祉用具を活用して圧迫を少なくし、床ずれを予防しましょう。

【2.不潔・湿潤が原因の床ずれ防止のポイント・・スキンケア】

■皮膚を清潔に保ち、皮膚のバリア機能が低下することを防ぎましょう。入浴や清拭で身体をきれいにし、炎症が起きないようにきちんとスキンケアを行うことが大切です。
■おむつを着用している場合は、こまめに交換しましょう。汚れを放置しておくと皮膚が炎症を起こしやすくなります。おむつ交換のときに、肌の状態を観察して異常がないか確認し、皮膚がふやけている部分には、撥水性の高い軟膏や保湿クリームを塗って皮膚の炎症を予防しましょう。おむつは通気性がよく、吸水力の高いものを選ぶことが大切です。
■ふやけた皮膚だけではなく、乾燥した皮膚もダメージを受けやすくなっています。高齢者は肌が乾燥しやすいため、清拭や入浴後は水をはじく撥水クリームや保湿剤を塗って保湿することが大切です。
■汗で蒸れることを防ぐため、汗を多くかかないような環境を整えることも床ずれの予防につながります。寒いからといって重ね着をしすぎたり、ふとんのかけすぎに注意して、快適な室温・湿度を保ちましょう。シーツやふとんは吸水力が高く、熱を逃がしやすい素材を選びましょう。汗をかいたときは、 なるべく早く汗を拭き取り、ふとんや下着を交換することも大切です。

【3.摩擦・ずれが原因の床ずれ防止のポイント・・体を浮かせて摩擦やずれを少なくする】

■体位変換や移動のときは、 引きずらないように体を浮かせて摩擦やずれを少なくしましょう。体位変換を1人で行うと、体を引きずってしまうことがあるため、なるべく2人で介助するようにしましょう。1人で行う場合は決して無理をせず少しずつ移動させることが大切です。
■衣類やシーツのしわが摩擦やずれの原因になることがあります。体の向きを変えた後は、しわをきちんと伸ばしましょう。体の下に手を入れてしわを伸ばすときは、すべりやすい手袋やビニール袋などを使うと便利です。
■ベッドを起こすときは、上半身を支えるベッドの傾きを30度以下にし、足側を上げるか、膝下に枕を入れてずれ落ちないようにしましょう。背上げをすると、背中にずれが生じやすいため注意しましょう。

【その他の床ずれ防止ポイント・・しっかり栄養をとる】

圧迫や摩擦を少なくすることだけではなく、皮膚や筋肉に十分な栄養を行きわたらせることも床ずれの予防につながります。健康な皮膚づくりには、栄養が欠かせません。水分摂取量に注意し、栄養バランスのよい食事を心がけることが大切です。

床ずれ防止用具の選び方とメリット

床ずれ防止用具には、マットレスやクッションなどさまざまな種類があります。どれだけ自分で体を動かせるか、どんな姿勢でいる時間が長いかなどを考え、身体の状況に合った床ずれ防止用具を選びましょう。

【1.静止型マットレス】

自力で寝返りができる人に適しているマットレス。
ウレタンフォームやゲルなどのやわらかな素材で、体を包み込むようにフィットします。
・メリット:マットレスと肌が触れる面積を広くとることで圧迫を少なくし、体圧を分散します。
・選び方:体の向きを変えやすく、通気性のよいものを選ぶとよいでしょう。ベッドからの立ち上がりやすいマットレスを選びましょう。

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【2.圧切替型マットレス】

自力で体の向きを変えられない人に適しているマットレス。
マットレス内の空気圧が切り替わり、体圧がかかる部分を変えることができます。
・メリット:静止型マットレスよりも体圧分散性が高く、寝たきりの人の床ずれ予防に適しています。体重により空気圧を調整できるもの、自動的に体位変換の切り替えができるものなどがあり、介助者の負担軽減につながります
・選び方:失禁や汗をかくことを考慮し、通気性のよいものを選びましょう。

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【3.車いすクッション】

おしりにかかる体圧を分散させるクッション。
・メリット:姿勢保持機能がついたタイプや、空気で厚みを調整できるタイプなど、さまざまな仕様があります。車いすに座っていることが多く、自分で座り直すことが難しい人に適しています。
・選び方:おしりに痛みがなく、車いすの座面にフィットするものを選びましょう。

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【4.体位変換器】

体位変換が簡単にできる床ずれ防止用具。
重労働である体位変換を手助けしてくれます。
体位変換器には以下のような種類があります。

・クッションタイプ
持ち手を引っ張るだけで簡単に体位変換ができるクッション。
メリット:体位変換はもちろん、体の下に入れて体位を保つ場合にも使用することができます。

・スライディングシート
体とマットレスの間に敷いて移動をサポートするシート。
メリット:摩擦が少なく、すべりやすい素材のためあまり力を使わずに移動することができます。

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・自動体位変換機能付マットレス
定期的に体位を変える機能がついたマットレス。
メリット:全て自動で行ってくれるので、介護負担の軽減につながります。

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【まとめ】

床ずれ防止用具は、介護保険を利用してレンタルすることができます。対象となるのは、要介護2〜5と認定された人。介護保険を利用すれば、原則1割(所得に応じて2~3割)の自己負担でレンタルができます。まずは、ケアマネジャーに相談してケアプランを作成してもらいましょう。