この記事の監修者
-
-
医療法人社団志嵩会
理事長 高山哲朗NPO法人PDN理事、PEG・在宅医療学会データ委員、かなまち慈優クリニック院長、医学博士、日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本医師会認定産業医、日本内科学会総合内科専門医、緩和ケア研修会修了者
胃ろうとは何か?そのメリット・デメリットから胃ろうの方を介護する際のポイントや介護施設を選ぶときの注意点までを紹介します。
2025年3月18日
胃ろうとは、手術で腹部に小さな穴を開け、チューブを通し、直接胃に栄養を注入する医療処置のことで、病気や加齢によって口から食事がとれなくなったときに、口以外から栄養を補給する方法のひとつです。また、胃や、胃よりも先の腸などにできた癌などにより流れが悪くなった際、たまった空気や胃液・腸液などの内容物を出して圧力を逃がし吐き気を軽くさせるために行うこともある処置です。胃ろうの手術は、多くの場合比較的リスクが少ない内視鏡を用いた手術によって行われます。PEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy):経皮内視鏡的胃瘻造設術(けいひないしきょうてきいろうぞうせつじゅつ)と呼ばれ、順調に進めば15分〜30分程度で終わります。入院期間は、術後の経過観察などによりますが、一般的には1〜2週間程度の短期間で済むことが多いです。
胃ろうの対象者は、腸管の機能は問題ないものの、嚥下機能の低下や重度の認知症、頭頚部や食道の癌などによる物理的な閉塞などにより、口から食事をとることが難しい方です。食べ物をうまく飲み込めず、むせてしまう方は、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こす恐れがあります。このようなリスクを避けるために医師や介護者が胃ろうを推奨する場合があります。 胃ろうを行っても口から食事をとることはできますので、口から食べるリハビリを行うことが望ましいです。
―嚥下障害について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「嚥下(えんげ)障害とは?原因と初期症状、リハビリでの治し方を解説」
胃ろうは、脳梗塞や食道癌など様々な要因により嚥下機能が低下したものの、胃と胃よりも先の腸管の機能が保たれている方が必要な栄養を点滴などに比べてより通常の状態に近い自然な状態で得るために行われるものです。しかし、脳梗塞の方など本人の判断力や理解力が低下している状態で行われることも多いため、回復を目指した医療行為ではなく延命治療の一種だといわれることがあります。食事ができない方に手術をして栄養を与え続けることが、本人の意思に反する延命ではないかと、その是非を胃ろうを用いて問うたりされていますが、それは点滴や経鼻胃管なども含めた全ての方法においても患者の生命を維持するために栄養を投与するか否かということであり、別の議論です。本人の意思に反するとするならば胃ろうに限らず栄養投与は行わないという選択となることでしょう。昔の日本の医療ではできる限り延命させることが良しとされ、本人や家族の意向も無視され救命措置や延命措置が行われていた時代があり、回復の見込みがない方であっても命を維持するために最も効率よく栄養が取れる胃ろうが造設されていた経緯があります。現在の医療においては患者さんやそのご家族の意向を無視して医療が行われることはありません。胃ろうは、身体への負担が比較的少なく介護者の負担を減らすことにもつながります。本当に胃ろうが必要なのかと議論される中、家族が胃ろうを行うかの判断をすぐにするのは簡単ではありません。胃ろうのメリットとデメリットをしっかりと把握し、本人と家族が納得のいく選択をすることが大切です。可能な場合は本人の意思を事前に確認しておくと良いでしょう。
メリット1)不快感や負担が少ない
もともと胃ろうは鼻から胃に管を入れる経鼻胃管による不快感を軽減させるという目的もあり開発された方法です。胃ろうは、チューブが鼻や喉を通らないため不快感や違和感、身体への負担が少ないのがメリットです。
胃ろう以外の栄養補給法のひとつとして、 鼻から胃までチューブを入れて栄養を送る経鼻胃管栄養がありますが、こちらは挿入しっぱなしになるので常に違和感、痛みや息苦しさなどの不快感を与えてしまい、身体への負担になります。また、定期的な交換時には気管にチューブが入ってしまうリスクがあり、さらにその後気づかずに栄養を入れてしまうと重篤な肺炎を引き起こすリスクがあります。
メリット2)カテーテルが抜けにくい
胃ろうは、腹部にあるのでカテーテルを自分で引き抜く心配が少なくなります。服を着れば見た目ではわからないので外出もしやすいです。
鼻から胃までチューブを通す経鼻胃管栄養の場合は、違和感や不快感を理由に自分で引き抜いてしまうことがあります。
メリット3)口から食事ができる
胃ろうは腹部に行い、喉や食道にカテーテルが通っていないため、口から食事ができます。再び口から食事を行うための嚥下訓練(えんげくんれん)もしやすくなります。
メリット4)入浴できる
胃ろうを造設しても、特別な処置をせずに普段通りに入浴することができます。皮膚トラブル予防のために、身体を清潔に保つことはとても重要ですが、入浴する際に、胃ろう部分をカバーするなどの手間がかからないので、介護者の負担軽減にもなります。
メリット5)飲み薬を使用できる
薬の中には点滴には置き換えにくいものもあります。胃ろうにより飲み薬も多くの場合使用できます。
メリット6)感染症のリスクが少ない
胃ろうを忌避するあまり中心静脈栄養という点滴を選択する方が日本では増えています。点滴のメリットもありますが、カテーテルの管理が難しく感染のリスクがあります。胃ろうにおいてはそのリスクが軽減されます。
―入浴介助について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「入浴介助の手順と注意点を詳しく解説」
デメリット1)手術が必要
胃ろうの造設には、手術が必要になります。主に内視鏡を使って行う短時間の手術が行われます。他の多くの手術と比べれば簡単で負担も少ないと表現されますが、体に穴をあける手術ですので、患者さんの負担は少なからずあります。特に胃ろうを必要とする方はその多くが食事を取れずに弱っている状態にあるため、リスクは存在します。認知症の方は、胃ろうのカテーテルを自分で引き抜いてしまう場合もありますが、一度カテーテルが抜けてしまうと、穴が一晩でふさがってしまい再手術となりますので注意が必要です。
デメリット2)定期的なメンテナンスが必要
胃ろうは、定期的にカテーテルの交換を行う必要があります。交換する手間と費用がかかります。カテーテルの種類により、バルーン型は1〜2ヶ月に1回、バンパー型は4〜6ヶ月に1回の交換が必要です。交換にかかる料金は、材料費と手技料を合わせて、バルーン型は約10,000円前後、バンパー型は約22,000円前後となります。破損の恐れがあり定期的な交換が必須です。バルーン型は在宅での訪問診療などでも交換可能なことが多いですが、バンパー型はチューブ自体が硬く挿入に抵抗が強くなり、交換時に異なるところへ入ってしまう、出血するといったリスクがあります。
最近では交換の頻度はバンパー型のように長期間で問題ないものの、形状記憶合金などを利用することによりバルーンタイプのように挿入時に抵抗がほとんどないものも開発され、リスクは軽減されています。
デメリット3)誤嚥性肺炎のリスクがある
胃ろうは、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)のリスクを減らすために有効ではあります。しかし人は胃に食べ物が入ると唾液が出てくるようにできています。このため、この唾液を誤嚥(ごえん)してしまうことや胃に注入された栄養剤が逆流して気管に入ってしまうことなどがあり、誤嚥(ごえん)のリスクがあります。誤嚥(ごえん)性肺炎を予防するためには、口腔ケアを行い清潔を保つことが有効です。
また、当然のことながら逆流しにくい体勢とることも重要です。寝ながら食べるとむせやすいと思いますが、それと同様です。栄養剤を注入する前には姿勢を整えるようにしましょう。また、胃の中のものが逆流しやすい胃食道逆流症という症状が見られる方には、とろみのついた栄養剤を使用するなどの工夫も必要です。現在は多くの栄養剤で半固形の形状のものが用意されています。
誤嚥性肺炎予防のために口腔内の清潔をたもつ口腔ケアを行うことにより肺炎の発症リスクが軽減することが知られています。胃ろうから栄養を入れているとしても口腔内には常に菌が存在し、清潔を保つことは非常に重要です。
―口腔ケアについて、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「口腔ケアとは?健康を維持するためのケア方法と目的を解説」
胃ろうのカテーテルの種類には、体外部に使用するボタン型、チューブ型、胃の内部に使用するバルーン型、バンパー型があります。これらを組み合わせて使用する、「ボタン・バルーン型」「ボタン・バンパー型」「チューブ・バルーン型」「チューブ・バンパー型」の4つの種類があります。
(1)ボタン型
ボタン型は、体外にチューブが出ていないため、動作の邪魔になりにくく目立ちません。栄養剤が通るチューブの長さも短いため、内側が汚れにくくお手入れの負担軽減にもなるのがメリットです。逆流防止弁がついているのもボタン型の特徴のひとつです。デメリットとしては、栄養剤を注入するチューブの接続に手間がかかることでしょう。
(2) チューブ型
チューブ型のメリットは、栄養剤を注入するとき、チューブの接続がしやすいことです。デメリットは体外にチューブが出ているため、動作の邪魔になりやすく、自分で引き抜いてしまう恐れがあることとチューブの内側が汚れやすいことです。
(1)バルーン型
バルーン型は、挿入後にバルーン内部に蒸留水を注入し、膨らませて固定します。カテーテルを交換するときに、バルーン内部の蒸留水を抜いて小さくするため、痛みを感じにくく、交換が容易であることがバルーン型のメリットです。バルーンが破裂してしまう恐れがあることや、1〜2ヶ月に1回は交換が必要になることがデメリットとなります。
(2)バンパー型
バンパー型は、シリコン製などバルーン型よりも固い素材でできており、一度胃の中に入ると胃の内壁にしっかりと固定するため、抜けにくいのがメリットです。交換頻度は約半年に1回と、バルーン型に比べて期間は長いですが、交換にはバンパー部分を変形して行うため胃ろうの穴よりもバンパー部分が大きくなることが多く、痛みや出血などを伴うところが大きなデメリットです。在宅での訪問診療ではリスクが高いため、交換の際には手術した医療機関などに行く必要があります。
さらに、現在は国際福祉大学の鈴木裕教授が中心となって開発されたボタン型とバンパー型の良い点を併せ持ったタイプも使用可能となりました。新しいタイプのカテーテルは、超弾性ワイヤとシリコンゴムを用いて挿入時には胃ろうの穴と同様のサイズまで縮小しており、胃の中に入った後に広がると従来のバンパー型の強度を保ちます。これにより胃ろうの穴通過時の痛みなどの苦痛が減り、高い強度があることで交換の間隔をのばすことができています。
胃ろうの方を介護する際のポイントを知り、よりよいケアが行えるように準備しておきましょう。
口から食事をとるときと同様に、胃ろうを通して栄養剤を注入するときも、身体を起こして姿勢を正すことが大切です。正しい姿勢になっていないと、栄養剤が逆流してしまう恐れがありますので、注入するときは上体を30〜45度以上起こし、無理のない姿勢に整えましょう。逆流防止のためにも、注入後は30分〜1時間程度を目安に上体を起こしたまま保っておくとよいでしょう。
口から食べる機会が少なくなると、唾液の分泌が減り、口腔内の菌を減らす自浄作用がうまく機能しなくなります。口からは何も食べていないから大丈夫と口腔ケアを怠ると、口腔内で繁殖した菌が唾液やたんに絡んで気管に入り、気管支炎や誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こす恐れがあります。口からの食事が難しい人は、嚥下機能(えんげきのう)や免疫力が低下していることが多く、肺炎などを発症しやくなります。症状が悪化すると、生命に関わる危険性もあるため、口腔ケアは念入りに行いましょう。
胃ろう周りの皮膚が赤くなる、一部が腫れあがるなどの皮膚トラブルが起きることがあります。症状が悪化して膿が出たり、出血したりすることもあるため、異変があれば早めに医師に相談しましょう。皮膚とカテーテルの摩擦をできるだけ減らし、胃ろう周りを清潔にしておきましょう。胃ろうをしていても入浴はできますので、石鹸を使ってきれいに洗い流し、入浴後はよく乾燥させて清潔な状態を保ちましょう。入浴ができない場合は、清拭(せいしき)を行なって体を清潔にしましょう。
―清拭について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「寝たきり高齢者の介護の注意点と、介護者の負担を軽減させるポイント」
胃ろうに使われる栄養剤は、まず大きく天然濃厚流動食と人工濃厚流動食に分かれます。天然濃厚流動食はたんぱく源が天然食品由来のものです。人工濃厚流動食は半消化態栄養剤と消化態栄養剤、成分栄養剤の3種類に分けられます。半消化態栄養剤は、タンパク質がそのままの状態で含まれているため、消化の過程が必要になります。このため消化吸収能がおちていたり、消化管を安静にしたりする必要がある場合には適しません。味が良いことから経口摂取にも適しています。消化態栄養剤は、すでにタンパク質が分解された状態で含まれているので、消化の過程を必要としませんから、消化吸収能力が低下している方にも使用できます。また、チューブが詰まったりすることも少ないという特徴があります。一方味はあまりよくないため経口摂取には適しません。成分栄養剤はelemental diet (ED)と呼ばれます。ほとんど消化を必要とせず、消化吸収の能力が落ちている状態の方に用いられます。
半消化態栄養剤、消化栄養剤ともに、水に溶かして使用する粉末タイプや、水に溶かさずそのまま使える液状タイプ、逆流防止に効果的と言われるゼリータイプがあります。カテーテルによっては使えないタイプもあるため、状態に合わせた適切な栄養剤を選ぶようにしましょう。
胃ろうに使用する器具の衛生面には注意しましょう。栄養剤は高カロリーのため、清潔にしておかないと雑菌が繁殖する原因になります。カテーテルなど胃ろうに関わる器具は、使用後しっかりと洗浄を行い、十分に乾燥させてホコリや菌がつかないところに保管しましょう。認知症の方の場合は、洗浄後の清潔な器具に手で触れてしまう可能性があるため、触れる心配がない場所へ保管しましょう。新しいものに交換が必要な器具は、適切な交換期間内に取り替えましょう。
在宅介護で胃ろうの方を介護するのは、介護者の負担も大きく、ストレスや体調を崩してしまうリスクもあります。在宅介護を続けることが難しくなったときは、ケアマネジャーなどに相談し、介護施設の利用を検討して適切な施設を選びましょう。
胃ろうは、医療行為のひとつですから誰でも介助できるわけではありません。しかし、2012年の介護保険法の改正により、医師や看護師しか扱えなかった胃ろうが所定の研修を受けた介護職員であれば行えるようになりました。これによって、胃ろうの方の受け入れ可能なデイサービスや老人ホームは増えましたが、資格を持っている介護職員がいなかったり、看護師の24時間常駐が必要であったりと受け入れ条件は各施設によって異なるため、施設への入居を断られてしまう場合もあります。胃ろうを使用していることを最初に伝えた上で介護施設選びをしましょう。
介護施設を選ぶ際には、まず胃ろうに対応できる体制が整っているかどうかを確認しましょう。在宅介護の場合は、家族であれば胃ろうを扱うことができますが、施設の場合は、看護師や一定の研修を受けた介護職員でなければ対応できません。また、胃ろうの方は、嚥下機能(えんげきのう)の低下によって、たんを自力で吐き出せない場合もあるので、たん吸引も必要になります。たん吸引も医療行為のため、看護師や資格を持った介護職員しか行うことができません。そのまま放置すると誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)のリスクもありますので、たん吸引への対応体制も事前に確認しましょう。他にも嚥下(えんげ)のリハビリを希望される方は、専門的なリハビリに対応しているか、どのようなリハビリを行っているか、リハビリによって改善した事例など実際に話を聞いてみるとよいでしょう。
認知症や精神疾患を発症している方の場合には、ベッドで安静にすることが難しく、胃に栄養が注入されているかの確認が難しくなります。動き回り栄養剤が逆流してしまう恐れもあるなど、目が離せなくなります。認知症や精神疾患を発症している方の場合でも対応してもらえる施設であるかどうか、しっかりと確認しましょう。
―たん吸引について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください―
▶ 「吸引器を使用した たん吸引の手順は?おすすめの吸引器もご紹介」
初めて胃ろうの方の介護をする家族の中には、分からないことがあって不安に感じる方も多くいるかもしれません。その不安を解消するために、ここでは胃ろうに関するよくある3つの質問について回答します。
胃ろうは医療行為であるため、保険が適用されます。主な適用箇所は、胃ろうの手術費用とカテーテルの交換費用、栄養剤代です。一度胃ろうの造設手術が終われば、月々の費用は、カテーテル交換費用と栄養剤代と診察料になります。訪問診療を受ける方の場合には月に2回の訪問と胃ろうの管理料で一般的に月々6万円から8万円ほどとなりますが、自己負担額は年齢によって上限があり、75歳以上となると12,000円です(収入や疾患等によっても異なります)。栄養剤を医薬品で行う場合には普段の食費がすべて置き換わることを考えると金銭的な負担はそれほど大きくはないでしょう。
胃ろうで注入する栄養剤は医薬品と食品の2種類に分かれています。どちらを用いるかは患者さんの状態を見ての判断になりますが、食品の栄養剤は保険が適用されないため、自己負担が増えます。
胃ろうの経管栄養は、看護師や所定の研修を受けた介護職員、そして家族も行うことができます。胃ろうは一度造設すれば経鼻胃管や中心静脈栄養に比べて安全で管理が容易である目的で開発されたので在宅での介護は可能です。ただし、在宅介護は現実的に考えると1日3回の食事を専門職員に頼ることは難しいため、経管栄養の実施は家族が担当する場合がほとんどであり、介護をする方が高齢であったり病気を抱えていたりしていると難しいことも考えられます。
胃ろうの方は要介護4~5の介護認定を受けている方が多いとされています。その理由は、多くの場合、脳梗塞やALSといった神経難病など様々な病気で嚥下機能と共に全身状態も低下している方に行われているためです。頭頚部癌や食道がんなどによる食べ物の通過障害のみで体は動くことができる方には当てはまりません。要介護度は介護にかかる時間基準によって認定されるため、胃ろうを造設したことで要介護度が上がるということではありません。
胃ろうとは、腹部にカテーテルを取り付けることで栄養を補給できるようにする方法のことです。口から食事をすることが難しくなった方でも直接栄養を注入できるため、ほかの方法に比べ、より自然に近いかたちで必要な栄養素の確保がしやすいことや、経鼻胃管に比べ身体への負担が比較的少ないことがメリットといえます。その一方で、手術が必要になること、またその後はカテーテルの定期的な交換が必要になります。胃ろうに限らず、経口摂取が困難となった方の介護ではこまめな口腔ケアなど、衛生面にも気を配らなければなりません。こうした日々の介護が重要となるとともに、胃ろうを受けられる方の生き方にもかかわることもあり、胃ろう造設については偏った意見に惑わされることなく、正しい情報をもとに判断し本人と家族との間でしっかり話し合いを行いながら決めることが大切です。分からないことがあった際には医療者ともよく相談しましょう。
フランスベッドは、日本で初めて療養ベッドのレンタルを始めたパイオニアとして40年以上にわたり介護用品・福祉用具のレンタル事業で選ばれ続けてきました。
商品やサービスに関するご質問、
ご相談にお答えしています。
商品やサービスに関するご質問、
ご相談にお答えしています。
まずはお気軽に資料請求を。
無料カタログをご送付致します。
今回発送いたしますカタログは、一部商品の仕様や価格など異なる場合がございます。ご了承ください。