腰椎圧迫骨折の原因・症状・治療法などについて解説

腰椎圧迫骨折について原因、症状、治療法からおすすめの介護用品・福祉用具までを紹介します

2022年5月26日

腰椎圧迫骨折とは?

腰椎圧迫骨折


腰椎圧迫骨折は、脊椎圧迫骨折の一種で、腰椎の椎体という部分に外から圧力がかかって起きる骨折のことをいいます。脊椎は、頸椎、胸椎、腰椎、仙椎と複数のパーツからなっています。このうち、腰椎の椎体が外部から圧迫されて潰れてしまうのが腰椎圧迫骨折です。腰椎圧迫骨折は腰椎と胸椎の間の胸腰椎移行部で起こることが多く、体を動かしたときに激しい腰の痛みが現れます。安静にしているときはそれほど痛みを感じないのが特徴です。症状が進行すると、下肢の痛みやしびれ、麻痺などのヘルニアによく似た症状が見られることもあります。

腰椎圧迫骨折の原因は?


高齢者の腰椎圧迫骨折は、骨粗しょう症が原因であることが多いです。骨粗しょう症とは、加齢や生活習慣などによって骨密度が低下して骨が折れやすくなっている状態のことをいいます。骨粗しょう症は閉経後のホルモンバランスも影響していると言われており、特に女性が発症するケースが多くあります。

腰椎圧迫骨折は外部から圧力が加わることで引き起こされますが、骨粗しょう症の場合は骨がもろくなっているため、軽い力が加わっただけでも骨折してしまいます。そのため、何かの拍子で尻もちをつく、転倒してしまうなどの大きな衝撃が加わったときや、せきやくしゃみ、重いものを持ち上げたときなど、何気ない日常生活動作の中でも腰椎圧迫骨折を引き起こすことがあります。
その他、転落事故や交通事故などによる外傷、腫瘍の転移などが原因となって生じることもあります。

腰椎圧迫骨折の症状は?


腰椎圧迫骨折の主な症状として挙げられるのが、強い腰の痛みです。特に寝返りするときや、起き上がるときなどといった体を動かす際に激しい痛みが見られるのが特徴といえます。腰椎圧迫骨折した部分は突起が飛び出したような状態になります。その飛び出した部分を叩くとさらに痛みが増します。また、潰れてしまった椎体が神経を圧迫する下肢の痛みやしびれなどの症状が現れることもあります。
脊椎は複数の骨から形成されているため、場合によっては複数箇所で圧迫骨折が生じることもあります。複数箇所の圧迫骨折のために背中が丸くなり身長が低くなる場合もあります。

腰椎圧迫骨折が起きると何が困る?


腰椎圧迫骨折は、病状の悪化や後遺症が残るなど様々な症状を引き起こすことがあります。
腰椎圧迫骨折を治療せずに放置してしまうと、骨が曲がることや変形してしまうことがあるのですが、これにより背中が丸くなると胸を圧迫して肺活量が減少する恐れがあり、身体機能の低下につながることも考えられます。また、胃が圧迫されることによって食欲の低下や、逆流性食道炎のような内臓の病気につながることも考えられます。
こうした様々な症状が現れることで日々の活動量が減っていくことも多く、それによってさらなる骨密度の低下、筋力の低下につながり、最終的には寝たきり状態になってしまうといったリスクが高まるため気を付けなければなりません。

腰椎圧迫骨折が引き起こす症状

腰椎圧迫骨折は
どのようにして検査・診断する?


腰椎圧迫骨折は、医師が問診、触診を行って痛みが強い箇所や痛みの程度をチェックし、レントゲン検査を行います。下肢の痛みやしびれなどといった神経症状がある場合は、CTやMRI検査を行って詳しい状況を確認する必要があります。レントゲン検査を行っても初期段階では診断が難しいこともあるため、CTやMRIといった綿密な検査が有効とされています。骨粗しょう症による圧迫骨折も考えられるため、その場合は骨密度の検査も実施されます。
ただの腰痛だと思い込んで放っておくと治療が遅れて悪化する可能性もあります。気になる症状があれば早めに専門の医師に診てもらいましょう。

腰椎圧迫骨折は
どうやって治療する?


腰椎圧迫骨折の治療は保存療法が一般的ですが、場合によっては手術が行われることもあります。それぞれの治療法について、詳しくご紹介しましょう。

(1)保存療法


保存療法とは、ギプスやコルセットを装着し腰部を固定し、安静にして痛みを和らげる治療法のことです。比較的症状が軽い場合には、保存療法を行うのが一般的です。特に高齢者の場合は、体力の消耗や負担が少ないという理由からも保存療法が行われることが多くなっています。
保存療法は、骨折した部分が自然に固まるのを待つ方法なので潰れた椎体が元の形に戻るわけではないのですが、安静にすることで痛みを軽減し、骨の変形を防ぐことができます。痛みが和らぐまでの期間には個人差がありますが、日々安静を心がけて過ごすことで1か月~数か月程度すると痛みが軽減されると言われています。コルセット等で固定するだけでなく、炎症を抑えるための湿布の使用や、鎮痛剤や血行改善薬などの内服薬を服用して経過を見ることもあります。

(2)手術療法


手術療法は、保存療法をしばらく行っても症状が緩和されない場合や、脊椎に変形が見られるときや腫瘍性の圧迫骨折の場合に行われます。手術にもいくつか種類がありますが、その中でも比較的身体への負担が少ないと言われるのが、バルーン椎体形成術(BKP)です。バルーン椎体形成術(BKP)は全身麻酔をして行う1時間程度の手術で、背中に1cm程度の針穴を2か所開け、そこからバルーンを用いて潰れた椎体に空間を作り、そこにセメントを注入して骨折前の状態に近づけます。早期に痛みを和らげるだけでなく、QOL(生活の質)の向上も期待できる手術と言われています。

椎体を3箇所以上を圧迫骨折しているなど重症の場合は、ボルトなどを使って骨を固定する後方進入椎体固定術(TLIF/PLIF)などの手術が行われます。

腰椎圧迫骨折になった高齢者の
入院期間はどれくらい?


高齢者が腰椎圧迫骨折になった場合の入院期間は、バルーン椎体形成術(BKP)を行う場合、身体状況などによって個人差はありますがだいたい1週間程度になっています。バルーン椎体形成術(BKP)は手術時間が短く、切開する箇所も小さいので比較的身体への負担が少ないですが、まれに合併症を引き起こすこともあります。合併症などがない限りは、1週間程度の入院で済むことが多いでしょう。
退院してからも、手術した箇所の状態を診てもらう必要があるため定期的に通院する必要があります。骨粗しょう症の場合は、手術後に別の椎体が骨折してしまう恐れもあるため、再発防止に向けた骨粗しょう症の予防と治療のためにも定期健診が欠かせません。手術後、痛みなどの異変を感じた場合には、すぐに医師に相談することが大切です。

腰椎圧迫骨折にならないための
日常の注意点は?


腰椎圧迫骨折にならないために注意点はしたいのが、骨粗しょう症の予防です。日頃から適度な運動を行い、丈夫な骨を保つためにも日頃から栄養バランスの良い食事を心がけましょう。骨を形成するカルシウムを摂取するために、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品を食事に適量取り入れましょう。鮭やいわしなどの魚類、キノコ類などに含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収を助けるので併せて摂取すると効果的です。ビタミンDは太陽の光を浴びると体内でつくりだされるので、日光浴も骨粗しょう症予防におすすめです。

また、日常生活における歩行や寝返りなど何気ない動作から圧迫骨折を引き起こす恐れもあります。住み慣れた家でも小さな段差につまずくことや、スリッパを履いていて滑るなどして、転倒して圧迫骨折を引き起こす恐れもあるので注意しましょう。

腰椎圧迫骨折にならないために
おすすめの介護用品・福祉用具は?


腰椎圧迫骨折の予防には、介護用品・福祉用具の活用をご検討ください。日常生活を送る上で腰への負担をなるべく少なくすること、そして転倒リスクを減らすためにも、適切な介護用品・福祉用具を取り入れて安全な環境づくりを目指しましょう。

フランスベッドでもたくさんの介護用品・福祉用具を取り扱っています。


■介護ベッド


敷布団よりも起き上がりや立ち上がりがしやすく、腰への負担を軽減できます。リクライニング機能を使えば、楽に起き上がることができます。

―フランスベッドおすすめの介護ベッドはこちらをご覧ください―
▶ 「フランスベッドの介護ベッド」
▶ 「マルチポジションベッド」

■杖や歩行器


杖や歩行器を使えば、歩行の姿勢が安定して転倒のリスクを軽減できます。グリップで体を支えることで良い姿勢を保つことにもつながり、脊椎への負担軽減にもなります。


―フランスベッドおすすめの歩行補助用具はこちらをご覧ください―
▶ 「フランスベッドの歩行補助用具」

■手すり


手すりは立ち上がりをサポートするだけでなく、座るときに使用することで腰への衝撃を減らすことができます。ソファーの近くやトイレなどに設置すると便利です。


―フランスベッドおすすめの手すりはこちらをご覧ください―
▶ 「フランスベッドの手すり」
▶ 「フランスベッドのマルチフィットてすり」

まとめ

高齢者や女性に多いとされる腰椎圧迫骨折は、骨粗しょう症が原因で起こる可能性が高く、悪化してしまうと後遺症が残ることや、寝たきり状態になる可能性もあります。日頃から適度な運動を行い、バランスの良い食事をとって骨を丈夫に保つ生活を心がけることが重要です。また、適切な介護用品・福祉用具を使用し、転倒のリスクを軽減することも圧迫骨折の予防につながります。

腰椎圧迫骨折の疑いがある場合は、早いうちから適切な治療を受けるためにもなるべく早く医師に診てもらいましょう。

この記事の制作者 

フランスベッド メディカル営業推進部

当部は福祉用具業界動向や情報収集をはじめ、当社が福祉用具貸与業者として、在宅で生活される皆様に対して、福祉用具や住宅改修を通してより安心かつ安全に、日常生活を送っていただけるよう、現場の営業所や開発・生産部門と連携して独創的な商品やサービスを企画提案しております。
当社は1983年に日本で初めて療養ベッドのレンタルサービスをスタートさせて以来、環境に配慮し、皆様へやさしさのある暮らしを追求してまいりました。
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