高齢者がお風呂に入る時の介助手順や介護用品について解説

高齢者がお風呂に入る時の介助手順、準備するもの、介護用品の種類や選ぶためのポイントなどについてご紹介します。

2020年12月21日

入浴介助で準備するもの

高齢者の入浴介助をする前に準備しておくもの

高齢者の入浴介助をスムーズに行うために、入浴前に必要なものは全て揃えておくようにしましょう。もし入浴中に必要なものを取りに行くことになれば、高齢者を裸のままひとりで待たせることになり、転倒などの事故にもつながりかねません。入浴介助に必要なものをきちんと把握し、しっかり準備しておきましょう。

-入浴介助前に準備しておくもの-

【1.バスタオル】

バスタオルはサイズが大きく吸収性の高いものを用意して、体を拭く時間を短縮するようにしましょう。

【2.着替え(オムツや尿取りパッドも含む)】

入浴後の着替えはもちろんですが、それと共にオムツや尿取りパッドを使用している場合は忘れず準備しましょう。

【3.ボディソープまたは石鹸】

泡で出てくるポンプ式のボディソープを使えば、泡立てる時間を短縮できるのでおすすめです。

【4.スポンジ・ボディタオル】

高齢者の肌は刺激に弱くデリケートなため、スポンジやボディタオルは肌触りの良い柔らかい素材のものを選びましょう。

【5.入浴介助用品(シャワーチェア・滑り止めマットなど)】

入浴介助用品を使用して、介護者の負担や介護される方の肉体的負担を減らしましょう。滑りやすい浴室での転倒防止などの事故のリスクを減らすためにも、うまく活用するとよいでしょう。

【6.保湿剤・処方されている軟膏、爪切りなど】

保湿剤や軟膏などを、入浴後の清潔な肌に塗るとよいでしょう。入浴によって爪が柔らかくなりますので、お風呂上がりに爪を切るのがおすすめです。

介護者が身につけるもの

介護者は、体が濡れないように水を弾く素材のエプロンや手袋を着用して、滑りにくい靴を履きましょう。

-介護者が身につけるもの-

【1.エプロン(防水・撥水素材のもの)】

【2.ゴム製の滑りにくい靴】

【3.手袋】

入浴を補助する介護用品の
種類

入浴を補助するために使用する介護用品には様々な種類があります。どのような入浴介助用品があるのか、いくつか例をあげてみます。

【シャワーチェア】

シャワーチェアは体や髪を洗うときに座る浴室用のいすです。背もたれやひじ掛けの付いたタイプ、折りたたみができるもの、陰部が洗いやすいU型座面のものなどたくさんの種類があります。座位が安定しない人は、背もたれやひじ掛けが付いたタイプを選びましょう。円背の人は、腰当てのついたタイプを選んでいただくと背骨の張り出した部分が当たることなく深く座ることができます。狭い浴室で使用することを考えると、折りたたみできるものがスペースを取らずに収納ができるので便利です。

【シャワーキャリー】

シャワーキャリーは車輪が付いている車いす型の浴室用いすです。シャワーキャリーを使用すれば、座った状態で部屋や脱衣所から浴室へ移動することができるため、そのままシャワーを浴びることができます。車いすから移乗する必要がないので、介護者の負担も軽減され、スムーズに入浴できるのが特徴です。

【浴槽手すり】

浴槽手すりは、浴槽への出入りや浴槽内での姿勢保持をサポートする手すりです。浴槽のふちに設置するため、浴槽内と洗い場のどちらからでもグリップを掴むことができます。立ち上がりや浴槽をまたぐ動作などに不安がある方におすすめです。

【すべり止めマット】

すべり止めマットは、滑りやすい浴室での転倒防止に使われるマットです。洗い場で使用するタイプの他にも浴槽の底に敷いて使用するものもあります。

【バスボード】

バスボードは、浴槽のふちに渡して使うもので、浴槽への出入りをサポートします。バスボードの上に一旦腰をかけてから手すりなどに掴まり、片足ずつ浴槽に入ります。浴槽をまたぐのが不安な方でも、一旦座ることで姿勢を安定させながらお湯に浸かることができます。

【入浴介助用ベルト】

入浴介助用ベルトは、介護される方本人の腰に巻いて使用します。ベルトについている持ち手を掴むことで、入浴時の立ち上がり、移乗の際の体の持ち上げがしやすくなります。

入浴介助の心がけ

入浴介助の際は、体の状態の観察、介護者の体調、安全性の3つを心がけて行いましょう。

体の状態を観察する

頭からつま先まで全身に異常がないかをチェックできる機会は、入浴時以外になかなかありません。皮膚の乾燥や傷、赤み、腫れ、湿疹などの異常がないか、入浴介助の際に体の状態を確認しましょう。

体調が悪いときは絶対に無理をしない

体調不良の場合は入浴を控えましょう。体調が悪いときに無理をして入浴すると、さらに悪化してしまうリスクがあります。体調不良のときは入浴せず、清拭(せいしき)や足浴にするとよいでしょう。

安全を最優先する

自宅の浴室は施設と違って広さや設備などが十分ではありません。浴室は滑りやすく転倒のリスクもあるため、安全に配慮して介助することが大切です。シャワーチェア、滑り止めマットなどの介護用品の活用や、リフォームで手すりを設置するなど、できる限り安全に入浴できる環境を整えましょう。要介護度が上がれば、家族だけでの介助が難しい場合もあります。そのようなときは、訪問入浴サービスや通所介護(デイサービス)など介護サービスの利用を検討するとよいでしょう。

入浴用の介護用品を
選ぶポイント

介護される方の身体状況に合わせる

介護される方本人の身体に合った介護用品を選びましょう。大きさや高さなど、本人の体に合わない大きさや高さの介護用品を使用すると、思わぬ事故につながることもあります。ひとりでの入浴が可能かどうかによって、選ぶべき介護用品も変わってきます。要介護度が上がり入浴介助を必要とする場合は、介護者の負担軽減につながるように入浴を安全にサポートできる介護用品を揃えておくとよいでしょう。

浴室の環境を考慮する

浴室の環境を考慮しましょう。例えば出入り口の幅、浴槽の幅・高さ、 洗い場の広さなど浴室内のサイズをきちんと測り、適切なサイズの介護用品を選びましょう。入浴介助が必要な場合は介護用品を置くスペースに加えて介助するスペースも必要です。浴室の広さを考慮してうまく配置できる介護用品を選びましょう。

湯けむりの中でも見えやすい色を選ぶ

浴室内は湯気で視界が悪くなることもあります。視力の悪い高齢者にとっては手すりなどが見えにくい場合もあります。浴室内に介護用品を設置する場合は、よく見えるように目立つ色のものを選びましょう。

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入浴中~入浴後に注意すべき
ポイント

入浴中

【入浴前のポイント1】足元からお湯をかける

体に負担をかけないよう、心臓から遠い足元からお湯をかけるのがポイントです。最初にお湯の温度が適温であることを確認し、介護される方本人に声かけをしてから、ゆっくりと足元にお湯をかけていきましょう。

【入浴前のポイント2】長時間の入浴は避ける

長時間の入浴は避け、お湯に浸かる時間は長くても5分程度(個人差があります)にしておきましょう。長時間の入浴は、のぼせやめまい、ひどい場合は熱中症、脱水症状などを引き起こす恐れがありますので注意しましょう。

【入浴前のポイント3】できることは介護される方本人に任せる

本人ができることは自力で行ってもらうようにしましょう。何もかもすべてを介助することで自尊心を傷つけたり、ADL(日常生活動作)の低下にもつながることもあります。ただ、その日の体調などで普段できることができない場合もあるため、日々の状態を十分に確認しながら介助を行いましょう。

入浴後

【入浴後のポイント1】足の裏の水分を拭き取る

足の裏が濡れていると滑りやすく、転倒のリスクが高まります。
入浴後、すぐに足の裏の水分を拭き取りましょう。

【入浴後のポイント2】しっかり水分補給をおこなう

入浴すると汗をかくので体の水分が奪われてしまいます。着替えが済んだら水分補給をしっかり行いましょう。

【入浴後のポイント3】体調をチェックする

入浴後に血圧や脈拍数、表情など、体調をしっかりチェックして体に異変がないかを確認しましょう。

入浴介助の手順

(1)床や椅子など、直接肌が触れるところにお湯をかけて温めます。
(2)足元に気をつけながら、手すりに掴まるなどして椅子に座ってもらいます。
(3)介護者がお湯の温度を確認した後、本人にも確認してもらいます。
(4)本人に声かけをしてからお湯を足元から全身へかけていき、体を温めます。
(5)耳に水が入らないように気をつけながら、髪を洗います。
(6)顔→首→手先→腕→胴体の順に上半身を洗います。
(7)足先→ふくらはぎ→太もも→おしり→陰部→肛門の順に下半身を洗います。
(8)全身を洗い終えたら浴槽に入ってもらい、5分程度お湯に浸かります。
(9)浴槽から出たら、洗い場で軽く体を拭きます。
(10)脱衣所へ移動し、しっかり水分を拭き取ってから着替えます。

入浴介助の手順や注意点について詳しくはこちら

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