よくあるご質問

高齢者ケアについて

Q.

高齢者のベッドからの転落を防ぐには?

高齢者介護では、ベッドからの転落事故が頻繁に起こっています。転落した衝撃で骨折してしまうケースも少なくありません。また、骨折した箇所によっては重症になってしまうこともあります。ここでは、高齢者のベッド転落を防ぐための対策について紹介します。

【高齢者によるベッド転落防止のために】

高齢者は1人でベッドから降りようとしたときに転落してしまうケースが多いです。「なぜベッドを降りようとするのか」を把握すれば、対策が立てやすくなります。ベッドから降りる動機として最も多いのは「トイレに行くこと」です。水分補給を調節することによって夜のトイレを多少は減らすことができます。また、もう1つの代表的な理由である「夜の不安感」も、日中に適度な運動をして眠りの質を高めることで改善できるでしょう。

【高齢者の介護に便利なベッド転落防止グッズ】

高齢者の転落は頻発しているため、さまざまな転落防止グッズがあります。ベッドの脇に取りつける転落予防用の「サイドレール」は、そうしたグッズの一例です。しかし、自分で降りられないように周りをすべて囲んでしまうと、かえってサイドレールを乗り越えようとして転落する場合があります。このような場合は、一部のみ設置する、L字に開閉するベッド用グリップを組み合わせる、などの工夫をしましょう。また、万が一転落してしまった際の衝撃を緩和するマットレスや超低床ベッドも、高齢者介護の現場では広く利用されています。ただ、自分で歩行のできる高齢者の場合は、足元に敷いた衝撃緩和マットレスに足をとられてしまう可能性も考えられますので、つまずかないようにマットレスをテープなどで固定しておきましょう。介護施設では高齢者の離床にいち早く気づくため、離床センサーも普及しているようです。
また、転落防止グッズがない場合でも、壁に面してベッドを配置することで少なくとも片方からの転落リスクをなくすことができます。ベッドの周辺は、つまずきそうなものを取り除くなど、常に整理しておきましょう。

【転落してしまった際のリスクを軽減するベッドの高さ】

ベッドを選ぶ際には、万が一のために「ベッドの高さ」を意識しましょう。ベッドの床が高すぎると、転落してしまった場合のリスクが高まります。最近の介護用ベッドは、高齢者に配慮して低く作られているものが大半となっています。使用者にあわせて高さが変えられるベッドなどもあります。介護者の感覚で判断せず、使用する高齢者の脚の長さや、転倒時のリスクに合わせてベッドを選ぶようにしましょう。
フランスベッドではベッドの高さが11cmまで下がる超低床ベッドをご用意しています。
詳しくはこちら:超低床フロアーベッド

2023.08.03