地域包括支援センターの社会福祉士は、主に介護や福祉サービスに関する相談役を担っています。高齢者や障害者のほか、その家族の人が抱える様々な問題に対して、適切なアドバイスを行うのが、地域包括支援センターにおける社会福祉士の仕事です。相談以外にも、社会福祉士は高齢者や障害者の生活習慣の見直しを行う介護予防プランも作成します。
まず、地域包括支援センターとは、自治体が設置した福祉サービスの利用者の相談窓口です。詳しい情報については、地域包括支援センターについて詳しくは、以下のリンクを参照してください。
この地域包括支援センターで社会福祉士が対応する問題は様々です。具体的な相談内容として、介護保険の相談や権利擁護のほか高齢者虐待問題などが挙げられます。また、相談の内容によっては保健師や主任ケアマネージャーと役割を分担しながら協力して業務を行います。このように社会福祉士は、ほかの専門家と連携をしながら、利用者が生き生きと暮らせるようにサポートをするのです。
加えて社会福祉士は、地域包括支援センターに直接相談に訪れた人だけではなく、電話や訪問によっても相談対応を行います。訪問による相談は、高齢者のもとへ直接足を運ぶため、地域包括支援センター以外で仕事を行うことも少なくありません。
ただし、社会福祉士の役目は、相談されたことを直接解決することではありません。問題の解決に結びつく適切な行政サービスや病院、施設、機関などにつなぐパイプ役を担うことで相談者を支援します。そのため、社会福祉に関する知識だけではなく、話を聞くカウンセラーとしてのスキルや問題を適切に対処する能力も求められます。
これからますます高齢化が進み、高齢者が住み慣れた地域を離れることなく安心して暮らすために、社会福祉士の存在は必須です。介護や生活に関する悩みを抱えている場合は一人で悩まずに、まずは地域包括センターの社会福祉士へ相談してみてください。
2018.09.30