歩行神経筋電気刺激装置 NESS L300 歩行神経筋電気刺激装置 NESS L300

L300 フットドロップシステム(以下、NESS L300™)は、医療機器承認の「歩行神経筋電気刺激装置」です。
3つのコンポーネントが無線で情報を共有することから、ワイヤレスで使用することができます。
歩行モードでご使用の場は踵に挿入された歩行センサーの情報をもとに刺激のオンオフを行ないます。
歩行センサーに荷重が掛かっているときは刺激がオフ、荷重が掛かっていないときには刺激がオンになりますので、
遊脚相にて足関節の背屈を促す形になります。

モーターポイントを探す必要がない

一般的に電気刺激装置を使用する前には、モーターポイントを探すことが必要になると思います。
セラピストの方々からは「少しでもポイントからズレると反応が出なくなる」「セラピストの技術に左右される」「再現性が乏しい」などのお悩みを聞いていました。

一体型布電極

このようなお悩みをNESS L300™なら解決できる可能性があります。NESS L300™は一体型布電極を採用しているため、モーターポイントを探す必要がなく、装具を装着するだけで背屈を促すことができます。

使用いただいた現場からは、「今までの苦労は何だったんだろう」「装着の時間が短縮できて患者様にもメリット」「機器操作の苦手意識がなくなった」などのお喜びの声をいただいています。

細かい足関節の内反外反、内がえし外がえしを調整したい場合には、従来のゲル電極での使用も可能です。NESS L300™の特長はゲル電極で使用する場合、個人用パネルにモーターポイント位置を保管することができるので、再現性が高いと評価をいただいています。

ロッカーファンクションの再現に特化

歩行練習を行なう際に「ロッカーファンクション」を意識したアプローチを重要視されているかと思います。通常の状態だと歩行センサーに掛かる荷重の有無(荷重時オフ・非荷重時オン)で刺激のタイミングが決まります。しかしこれではロッカーファンクションを意識した歩行練習としては不十分であり、むしろ患者様は歩き難かったり、誤学習をしてしまう恐れもあります。そんな悩みを解消する3つの機能がNESS L300™にはあります。

1

ヒールロッカー時の
前脛骨筋の
遠心性収縮を促す

2

下腿前傾の
アシストを行なう

3

フォアフットロッカーを
制限しない

ロッカーファンクションの再現に特化

NESS L300™は専用のプログラマーで刺激の設定を歩行観察を行ないながら操作できます。ロッカーファンクションの設定は写真にあるランプアップ・延長・ランプダウンを調整することで設定を行なうことができます。

❶ ランプアップ

踵が離地した後に設定した秒数をかけて徐々に刺激を入れていきます。これによって足関節の制限にならず、フォアフットロッカーを意識した歩行練習もおこなうことが可能です。

❷ 延長(%)

踵が接地した後に設定した数値に応じて、数秒間設定した刺激を流し続けます。体重の重い方やエクステンションスラストパターンの強い方は、ランプダウンの設定だけでは踵接地後の下腿の前傾が引き出せない場合もあります。その際には延長を調整することで下腿の前傾が見られ易くなります。

❸ ランプダウン

踵が接地した後に設定した秒数をかけて徐々に刺激をゼロまで落としていきます。ヒールロッカー時の前脛骨筋の遠心性収縮をアシストしたい場合に役立ちます。

臨床でご活躍されているセラピストの方にとってお役立ちできる機器になります。

皮膚抵抗値を計算して刺激することができる

「電極を圧迫すると背屈が起こるのに、貼っただけだと反応がなくなる」という経験はありませんか?
この原因の一つとして皮膚抵抗が考えられます。

皮膚抵抗値を計算して刺激することができる

皮膚の状態や浮腫みの有無などによって刺激が入り難い状態になります。そのため、モーターポイントは的確に探せているのに反応にムラが出ます。
NESS L300™ではこの皮膚抵抗値を計算した上で刺激することができるチャージ増加という機能があります。こちらを設定することで、反応の出にくい患者様へのお悩みが解決できる可能性があります。

NESS L300™には他にも臨床にお役立ちできる機能が多数!!

好きなタイミングで
刺激を入れることができる

「起立練習で足関節の背屈を促したい」「階段を上るときだけ背屈を出したい」「裸足での歩行練習で使いたい」などのご要望もお聞きします。NESS L300™はコントロールユニットの刺激開始ボタンを操作することで、医師・療法士のお好きなタイミングで刺激のオンオフを行なうことが可能です。

NESS L300™ コントロールユニット

荷重を掛ける練習も
行なえる

歩行モードでは歩行センサーへの荷重の有無で刺激のオンオフを行ないます。その際に刺激が流れているときのみ、「ピー」と音を流す機能があります。

歩行センサーへの荷重の有無で刺激のオンオフ

刺激強度を極めて弱い状態にした場合も荷重の有無で音は流れますので、電気刺激を必要としない方の荷重練習にも使用できます。

現在導入頂いている施設様からは、「患者さんも音がなるので意識しやすい」「装具の中で踵が浮いている場合もあるので評価に使える」「踵だけじゃなくて母指球側で踏む練習にも使える」など多くのお役立ち情報を頂けています。

徒手療法・装具療法と併用してお使いいただける機器になっています。医師・療法士の臨床でお役立ちできる武器の一つとしてご検討頂けますと幸いです。

NESS L300™は退院後の個人レンタルにも対応しています

次のようなケースでのレンタルが
増えています。

  • 下腿三頭筋の筋緊張が高まってきている
  • 足関節背屈の可動域を維持・向上させたい
  • 前脛骨筋と腓骨筋の筋出力を向上させたい
  • 浮腫を軽減したい
  • 装具は使いたくない、左右同じ靴を履きたい

フランスベッドではリハビリ医療器担当スタッフが、フォローアップをさせていただいています。
その際には、お客様をご対応されている医師や療法士と情報交換を行ない、
状態に合わせた機器の設定を行なわせていただきます。
弊社のNESS L300™を必要とする患者様がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

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