よくあるご質問介助者が行う準備・心構えについて

介護腰痛を予防する方法とは?

介護する人の中には、無理な姿勢や疲労から腰に痛みを感じる人が多くいます。しかし介助者が腰痛になってしまうと、介護を必要とする家族の面倒を見る事が難しくなります。介護の際には、腰痛を引き起こさないような姿勢や動作を心がけ、常に自身のケアも行うことが大切です。

介護で腰痛にならないために、次のような姿勢や動作に注意しましょう。寝ている介護者を起こす際に、介助者は両ひざを伸ばした状態で抱え上げないようにしましょう。一旦ひざを曲げしゃがむように介護者を抱えてから、ひざを伸ばすようにすると腰への負担が減ります。

【移動時はできるだけ抱えない】

車いすやベッドから移動させる際に、高齢者を抱えないように工夫してみましょう。スライディングボードやスライディングシートといった福祉用具が便利です。ベッドの高さを調節できるようであれば、さらに腰痛を防ぐことができます。

【できるだけ腰をひねらない意識を】

高齢者を移動させたり、トイレや風呂などで介護したりする際は、腰をひねる姿勢になりがちです。腰をひねらないことをなるべく意識しながら、福祉用具を積極的に利用し、腰を気遣った動きに変えていきましょう。

介護での腰痛を防ぐためには、介助者が自身の体のケアを行うことが大切です。

【休息や睡眠を十分に取る】

腰痛を防ぐために、適宜休憩や休息を取りながら作業を行いましょう。筋疲労の蓄積を抑えることができます。睡眠は肉体的、精神的な疲労回復に大切です。介護の疲労を溜め込まないよう、熟睡できる環境を整えましょう。

【ストレッチで体をほぐし腰痛を防ぐ】

腰痛は腰の周りの筋肉が緊張することによって起きます。ストレッチを行って、筋肉を柔らかく保ち、筋肉の血の流れを増やすようにしましょう。

【ストレスを解消して腰痛を防ぐ】

精神的なストレスや疲労感や不安感といったことも、腰痛の発症と深く関わりがあることが多く報告されています。介護は、精神面にも深く影響を与えていることもあるので、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。

2018.09.30