高齢者の場合は、ちょっとした事故が寝たきりになってしまうほどのリスクにつながります。高齢者の交通事故についてはニュースで取り上げられることも多くありますね。では高齢者の事故にはどんなものがあるのでしょうか。
高齢者の事故原因の1つに、長年の経験からくる過信が挙げられます。代表的なものが運転中の交通事故です。若い時にできたから大丈夫、長い間やっているから安心だと言いきれません。また、長く住んでいる家の中でも、転倒したりぶつかったりしてケガをするなど思わぬところに事故が隠れています。同居する家族は、高齢者が触れるあらゆることに対して安全確認をすることが大切です。
【交通事故】
高齢者は若者よりも判断力などが鈍るため、運転にも十分注意を払う必要があります。中には免許を返納する人もいますが、生活のためどうしても車が必要な場合はハンドルを握らなければなりません。交通事故は本人だけではなく、第三者が巻き添えになる怖さもあります。70歳以上の高齢者は免許更新時に高齢者講習が義務付けられています。さらに更新期間の満了日に年齢が75歳以上になる高齢者に対しては、高齢者講習の前に講習予備検査を受ける必要があります。このことで公道での運転に問題がないかどうかをチェックすることができます。
【家の中での死亡事故】
実は交通事故よりも、自宅内での不慮の事故により亡くなってしまう高齢者が多くいます。原因は溺死、窒息、転倒などです。溺死は入浴中が主になりますが、入浴はその他にも転倒、心肺停止など多くの危険が考えられます。高齢者と同居する家族がいる場合は、高齢者の入浴中に時々様子を確認することも大切です。
次に転倒についてですが、段差につまずいてケガをする高齢者も多くいます。骨折して入院すると、そのまま寝たきりになってしまう高齢者もいるので注意が必要です。ちょっとした段差が大きな事故に至ってしまうこともあるのです。毎日暮らしている家こそ、安全かどうかを念入りにチェックする必要があります。
2018.09.30