- Home
- 介護用品・福祉用具のレンタル(介護保険利用・自費)
- 介護用品について
- 介護靴の特長とは
よくあるご質問介護用品について
介護靴の特長とは
身体が不自由だと、「靴を履く」という日常的な動作も難しく、介助者の補助が必要となる人もいます。実際、手足が不自由だと靴の履き口に足を入れることも難しく、靴紐をきれいに結ぶこともままなりません。たとえ助けがあっても、状態によっては靴を履かせるだけでも大変な苦労を伴います。
この介助者が抱える「靴を履かせる苦労」を解消するには、介護のために作られた介護靴が役立つでしょう。今回は、介護靴の具体的な特徴と購入方法を併せて紹介します。
介護靴の特徴
介護靴とは介護の必要な人が履くことを想定して作られた靴で、リハビリシューズやケアシューズと呼ばれることもあります。
【履きやすく脱ぎやすい】
一般的な靴との大きな違いとして、介護靴は履きやすさと脱ぎやすさを重視した設計になっています。具体的には、足が入れやすくなるよう靴の履き口が大きく作られているほか、マジックテープやファスナーで簡単にフィットさせることが可能です。靴の脱ぎ履きが楽になれば介助者の負担が減るだけでなく靴を履く本人も外出がしやすくなるというメリットが得られます。
【軽くて足が蒸れにくい】
介護靴は、足腰が弱った人でもなるべく楽に歩けるようにするため、軽い素材で作られています。とくに、介護靴は室内で履くことも想定しているので、長時間履いていても足が蒸れないようにも設計されています。メッシュや綿のように、軽さと通気性に優れた素材が使用されるのは、そういった事情があるためです。
【すべり止め加工が施してある】
介護靴の靴底には、歩いている最中にすべって転んでしまわないよう、すべり止め加工が施されています。平成28年に行われた消費者庁の調査によると、転倒・転落事故は高齢者ほどリスクが高まり、事故による救急搬送者数も実際増加しているほどです。事故のリスクを下げるためには、介護靴のようなすべり止め加工の施されている履物が不可欠でしょう。ちなみに介護靴だけではなく、介護用に使われる靴下にもすべり止め機能の備わっているものが多くなっています。
【つま先の上がった介護靴が多い】
介護靴は、ちょっとした溝や段差で転ばないように工夫が施されています。歩行が困難な人が無理に歩くと、つまずいて転んでしまうケースも少なくありません。これは、加齢に伴い関節や足首の柔軟性が衰えて、足のつま先が上げにくくなるためです。
【一般的な靴よりも幅が広い】
一般的な靴と比較をすると、介護靴は横幅が広く設計されています。とりわけ、介護が必要な人は足にリハビリ用の装具を付けているケースも多く、装具を付けたままだと一般的な靴が履けないというケースもしばしばです。そんな時に、横幅が広くて足がどんな状態でも履けるという介護靴は重宝するでしょう。外反母趾のように足の形状が変化してしまった人にも、おすすめです。
介護靴のサイズの測り方
介護靴のサイズを決める時は、足長、足幅、足囲の3つを測りましょう。●足長(かかとから一番長い指の先端までの長さ)
●足幅(足の親指の付け根から小指の付け根までの長さ)
●足囲(足幅の計測部分をメジャーで一周させた時の長さ)
ただし、足のサイズとぴったり一致する介護靴を選ぶのは、かえって窮屈になるため控えたほうが良いでしょう。介護靴をゆったりと履くためには、靴のかかとを合わせた時、つま先の部分に5mmから10mm程度の余裕を持たせるのが理想です。また、足に装具を付けている人であれば、装具が付いている状態で履けるサイズの介護靴を選ぶようにしてください。
中には、足がむくみやすく測る時間帯によって足のサイズが変わってしまうという人もいますが、そういう人であれば、サイズの調整がしやすい介護靴を選びましょう。伸縮性のある素材やマジックテープなどが使われている介護靴であれば、足のサイズがある程度変動しても問題なく履くことができますし、靴の中敷きを変えることでサイズやフィット感を微調整することも可能です。
また、介護靴は左右で別々にサイズの違う靴を購入できるようになっています。実際、介護が必要な人によっては、足のサイズが左右で違うケースも多いほか、片足だけ装具を付けているというケースも珍しくありません。そういった細かい需要に対応するべく、介護靴も片足ずつ購入できるようになっているのです。
介護靴が購入できる場所とは
介護靴は、介護が必要な人のために作られた福祉用品であるため、購入の際は、介護用品店や介護用品を扱う通販サイトで購入できます。一般的なシューズショップでも、お店によっては介護靴を取り扱っていますが、専門店と比較すると種類に乏しく、足に合う靴を見つけられない可能性もあるため注意が必要です。フランスベッドの介護ショップ(リハテックショップ)では、自分の足にあった靴を左右それぞれ試して、ご購入いただけます。
お近くの介護ショップ(リハテックショップ)の情報はこちらからご確認ください。
介護靴に限らず、靴は実際に履いてみないとサイズが合っているかどうかを確かめにくいため、まずは介護靴を取り扱っているお店で試着をしたうえで購入しましょう。試着して買うことが最善とはいえ、介護用品店に出向くのが難しい場合も少なくありません。そんな時は、介護用品の通販サイトを利用することをおすすめします。通販サイトであれば、用途に合わせて好きなデザインの介護靴を選べますし、24時間注文をすることも可能です。
介護靴の具体的な値段は?
介護靴の値段は靴の種類によって様々で、両足のセットであれば概ね3,000円から2万円程度になります。室内履き向けの簡素な介護靴であれば、数千円で購入できますが、外出用のおしゃれなデザインの介護靴であれば、1万円以上の価格となることも珍しくありません。個人に合わせたオーダーメイドの介護靴であれば、機能や形状によってさらに高くなることもあります。値段が大きく異なるため、必要以上のお金を使わないように、履く場所や目的に合わせて介護靴を選ぶほうがいいでしょう。
また、介護靴は医療費控除の対象として扱われる(リハビリ目的であれば)ため、購入代金を確定申告時に控除申請できることを覚えておきましょう。医療費控除を申請することで、課税所得が少なくなり、所得税や住民税を減額することができます。
ただし、控除申請は確定申告書や源泉徴収票に加えて、領収証かレシートが必要となるため、介護靴を購入した際に無くさないよう注意してください。
2023.07.12更新